米国債:下落、景気は利上げ正当化するとの見方-商品が上昇

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10日の米国債は下落。原油価格の反発が債券 市場のインフレ見通しを支えたほか、金融政策当局者の発言で近く利上 げしても米国の経済は正当化できると受け止められた。

10年債利回りは3営業日ぶりに上昇。原油価格が上昇し、米国株が 上げた。インフレが加速する可能性があるとの見方が背景にある。フィ ッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が米国の根強い低イン フレは景気がほぼ完全雇用にある状況では続かないと述べた。またアト ランタ連銀のロックハート総裁は経済指標が強弱まちまちな内容である ものの、米経済は早期の 利上げ開始を正当化できるだけの進展を見せ ているとの認識を示した。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「長期利回りは原油価格とかなり直接的な関係がある」と述 べ、「インフレに関して言えば非常に重要な要素だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げて2.23%。30年債利回りは8bp上げて2.90%。

ブルームバーグ商品指数は2月以来最も上げた。これがブレークイ ーブンレートと呼ばれる債券市場のインフレ予想の上昇に寄与した。

ロックハート総裁の発言

ロックハート総裁は10日、アトランタで講演。事前に配布された原 稿によれば、「利上げ開始の時期は近いと考えている」とし、「連邦公 開市場委員会(FOMC)が、私の考えるところの歴史的決定に近づく 中、私は経済 データの示唆する内容が一様に同じ方向を向くとは見込 んでいない。そうである必要はない」と述べた。

利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%に なるとの仮定に基づけば、9月会合での利上げ確率は54%とFF金利先 物市場に反映されている。先月末は40%だった。

ADMインベスター・サービシズ・インターナショナル(ロンド ン)のストラテジスト、マーク・オストワルト氏は「市場参加者の過半 数は9月を見込んでいる」と述べた。

米財務省は今週、3度の入札(発行総額640億ドル)を実施す る。11日は3年債の入札が行われる。

フィッシャー副議長は10日、ブルームバーグテレビジョンのインタ ビューで「現在のインフレの大部分は一時的なものだ」と述べ、原油そ の他資源の低価格に伴う影響が消失した後は「いずれ状況は安定するだ ろうから、今の低水準が永遠に続くことはない」と続けた。

原題:Treasuries Fall as Commodities Rebound Bolsters Economic Outlook(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Lucy Meakin.