NY外為:ドルが4カ月ぶり高値付近から下落

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10日のニューヨーク外国為替市場では、ドル が4カ月ぶり高値付近から下落。原油や天然ガスなど商品相場が軒並み 下げ止まったことが手掛かり。

米金融当局者らは米経済の進展状況について前向きな認識を示した ものの、ドルは2カ月間で最長の3営業日続落となった。トレーダーら は当局が9月に利上げに動くか否か見極めようとしている。資源国の通 貨は下げ渋る展開となった。

シリコン・バレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)の上 級為替トレーダー、ミン・トラン氏は「ドルは先週の上昇分の一部を返 上している」とし、「資源価格が反発し、中国株も上昇した。これが材 料視されたのは間違いない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は前週末比0.4%下落の1207.84。7日には4カ月ぶり高水準を付け た。ドルは対ユーロでは0.5%下げて1ユーロ=1.1019ドル。対円で は0.3%上げて1ドル=124円63銭。

ニューヨーク原油市場ではWTI先物が大幅上昇。ブルームバーグ 商品指数は2.4%反発。4営業日ぶりの上昇となった。

米金融当局

米アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日、ほぼ10年ぶりとな る米利上げの時期は「近い」とした一方、具体的な時期が決まっている わけではないことも強調した。またこの日は米連邦準備制度理事会 (FRB)のフィッシャー副議長が、低インフレは一時的要因によるも のだとの認識を示した。

7日発表された7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加 幅が20万人を超えた。また失業率は前月から変わらずで、7年ぶり低水 準だった。

ドイツ銀行のストラテジスト、ダニエル・ブレホン氏(ニューヨー ク在勤)は「この先のドルの材料になるようなものは見当たらない」と し、「相場は双方向を試す展開となっている」と続けた。

利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%に なるとの仮定に基づけば、9月会合での利上げ確率は52%とFF金利先 物市場に反映されている。

中国の輸出が市場予想よりも大きく減少し、生産者物価指数 (PPI)は約6年ぶりの大幅低下となったことを受け、オーストラリ ア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルは一時大きく値下がりした が、その後は下げを縮小した。

トロント・ドミニオン銀行の上席外為ストラテジスト、メイゼン・ アイサ氏(ニューヨーク在勤)は「皆ヘッドラインのネガティブな数字 にとらわれている」とし、「中長期的に、豪ドルやカナダ・ドルなど資 源国通貨はどれも構造的ショートだ」と述べた。

原題:Dollar Falls From Near 4-Month High as Commodities Halt Slump(抜粋)

--取材協力:Chikako Mogi、Lukanyo Mnyanda.

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