三井物産:鉱山事業で米GEと提携、操業効率化や燃費削減で覚書

三井物産が鉱山事業で米ゼネラル・エレクト リック(GE)と提携することが分かった。GEの持つ技術を活用して 操業効率化や燃料費削減に向けた取り組みを共同で検討していくことで 覚書(MOU)を結んだ。資源価格が大きく下落し、鉱山事業の利益が 悪化する中、GEとの提携によりコスト競争力の強化を進める。

三井物産の関係者が11日までにMOUを締結したことを明らかにし た。鉱山向けのイノベーション事業で提携し、鉱山事業でのコスト削減 や生産性、安全性向上の実現を目的としたものだという。

鉱山事業でコストの主要部分を占める燃料費を低減するため、発電 設備や大型トラック、鉄道の燃料を軽油から天然ガスに切り替えること なども検討する。ガスの調達や供給インフラの整備などに強みを持つ三 井物産と機関車や発電設備などの製造ノウハウを持つGEの技術力を組 み合わせることで、競争力を引き上げることが可能とみている。

まずは三井物産が出資している鉱山でこうした操業効率化の取り組 みを導入し、将来的には他の鉱山にも展開する。

世界最大の金属消費国である中国の景気鈍化を背景に鉄鉱石や石 炭、銅などの価格は大幅に下落。市況低迷で利益を出せず、操業停止に 追い込まれる鉱山も出ている。コスト削減によって損益分岐点をいかに 下げることができるかが鉱山業界での重要課題となっている。

三井物産は国内商社トップの鉄鉱石の持分生産量を誇るほか、石炭 や銅などの資源権益を豪州や南米を中心に保有。ブラジルのヴァーレや 英豪系リオ・ティントなどと共同で事業を展開している。

GEはさまざまな産業機器とインターネットを連携させて効率化を 図る「インダストリアル・インターネット」構想を提唱している。三井 物産はGEのガスタービンを長年取り扱ってきたほか、2011年にはGE の金融部門GEキャピタルと戦略的事業提携を結び、12年にはGEの航 空エンジンの開発事業に参加を決めるなど提携範囲を拡大している。