台湾HTC:時価総額が手元現金下回る-ブランド価値ゼロに

台湾のスマートフォンメーカー、宏達国際電 子(HTC)は株価が今年に入り60%下落し、時価総額が手元現金を下 回る水準となった。これは実際には同社のブランドや工場、建物に価値 はないと投資家から言われているようなものだ。

HTCの時価総額は10日、470億台湾ドル(約1850億円)に減少。 6月末時点の手元現金は472億台湾ドルだった。株価は一時9.8%下落し た後、やや戻して引けた。

永豊金融のアナリスト、黄文尭氏(台北在勤)は「HTCの現金は 株主にとって唯一の価値ある資産だ」と指摘。「評価損は今後増える見 通しでブランド価値もないことから、他の資産の大半については価値が あると考えるべきではない」との見方を示した。

かつて米国で販売トップのブランドだったHTCは、スマートフォ ンの「ワン」や「バタフライ」「デザイア」が販売押し上げにつながら ず、現在は世界のトップ10圏外に転落している。同社に電子メールで取 材を試みたが、応答はなかった。

原題:HTC Trading Below Cash Leaves Smartphone Brand With No Value (1)(抜粋)