流動性危機はウォール街の伝説-世界の終わりでないとメマニ氏

債券市場の流動性危機をめぐる警鐘は、規制 撤廃をもくろむウォール街がつくり上げた伝説にすぎないと、オッペン ハイマーファンズのクリシュナ・メマニ最高投資責任者(CIO)が反 論した。

2350億ドル(約29兆2300億円)相当の資産の管理・運用に携わるメ マニ氏はインタビューで、債券投資家は現時点では購入のインセンティ ブに乏しいが、相場が下落し、債券保有がより多くの利益を生む状況が 再び訪れれば、最終的に買いに乗り出すとの見通しを示した。

メマニ氏は「この市場には数十億ドルもの資金が投入されており、 数十億ドルが市場から突然消えると予想されることを理由に挙げ、あた かも全世界が崩壊するかのように誰もが話している。スプレッドは拡大 するだろうが、それは市場が機能しないことを意味しない。売買の相手 方の役割を提供する投資家が市場からいなくなることはなかろう」と語 った。

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任 者(CEO)は、米債券市場で昨年10月に起きた相場の乱高下につい て、投資家に警告を発する「威嚇射撃」だったと発言。米プライベート エクイティ(PE、 未公開株)投資会社ブラックストーン・グループ のスティーブン・シュワルツマン会長兼CEOも6月、一部の債券市場 における流動性の低下が次の市場の危機につながる危険があると指摘し ていた。

原題:Another Investor Calls Bond Illiquidity a Myth to Repeal Rules(抜粋)

--取材協力:Margaret Collins、Michael J. Moore.