利上げ見込むJPモルガン、長期利回り予測下げる理由とは

米銀JPモルガン・チェースは9月に米利上 げが始まるとの見方を変えていない。それなのになぜ米長期国債利回り の見通しを下方修正しているのか。その答えを一言で言えば、原油だ。

JPモルガンは短期利回りが年内に倍近くに上昇するとの予測を続 けている。トレーダーが想定する来月の利上げ確率も7日発表の米雇用 統計を受けて50%超に上昇したが、同行のアナリストらはエネルギー価 格急落がインフレ期待を下押しし、長期債の需要を支えると見込んでい る。

アナリストのジェイ・バリー、ブルース・サン、フィービー・ホワ イトの3氏は7日付リポートで「米長期国債の世界的需要は引き続き堅 調でインフレ期待も弱いままだ」とする一方、「今後の米利上げのタイ ミングとペースの両方についての過小評価が短期利回りに反映されてい る」と分析した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、指標となる米10年 国債利回りは日本時間10日午後1時26分現在、2べーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.18%。これまでは4週連続で低下してい た。2年債は0.73%、30年債は2.83%。2年債と30年債の利回り格差は 7日に209.3bpと、4月28日以来の小ささとなった。

JPモルガンは年末時点での10年債利回り予測を2.50%と、従来 の2.55%から引き下げた。一方、2年債については1.25%に維持してい る。

原題:Why JPMorgan Sees September Liftoff But Cut Bond Yield Forecasts (抜粋)

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