銀行員の高給が妨げか-フランクフルト、将来の地位危うし

ドイツのオンライン証券会社フィンテック・ グループのフランク・ニーハーゲ最高経営責任者(CEO)は、本社を バイエルン州からフランクフルトに移す。主要な顧客により近い場所で 業務を行い、質の高い労働市場を利用するためだ。

同CEOは欧州中央銀行(ECB)やドイツ銀行が本店を置くフラ ンクフルトにおける金融ノウハウの蓄積には満足しているが、創造的な ベンチャー企業を育む環境にはまだ程遠いとみている。

銀行業の中心地としてのフランクフルトの将来的な競争力をめぐり 懸念がある。金融テクノロジーの分野の成長が続いているが、金融業界 の縮小を回避するためにはテクノロジー重視が必須だ。だがこれまでデ ジタル・オンライン金融サービス会社は主にフランクフルトを避け、米 西海岸のシリコンバレーやロンドン、ベルリンといった場所に拠点を構 えることを選好している。

ニーハーゲCEOはインタビューで、「保守的な文化やIT(情報 技術)スキルの欠如、銀行の給料水準がフランクフルトの金融テクノロ ジーの妨げになっている。デジタル革命は今、金融セクターに根付きつ つある。フランクフルトが次世代銀行業でも世界の金融センターの1つ であり続けたいと願うなら、革命についていく必要がある」と述べた。

フランクフルト金融経営大学のマルティン・ヘルミヒ教授(リスク 管理)はフランクフルトに金融ベンチャーが集まりにくい理由として高 水準のコスト基盤と銀行員の給料を挙げ、「まだ銀行が多過ぎるように 感じる。銀行が人員削減に動く中で報酬も徐々に減少していくだろう」 と語っている。

原題:High Banker Pay Is One Hindrance for Frankfurt’s Tech Startups(抜粋)