米株式投資家は現実離れ-債券スプレッド拡大が早晩影響も

米国株の投資家がクレジット市場の現実との 接点を失っている。

投資適格級社債の米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)と 株価動向を比べてみれば分かる。スプレッドは1年前に比べて2012年以 来最大の0.48ポイント拡大したが、S&P500種株価指数は上昇してい る。

前例がないとは言えないものの、債券市場の不安が株式市場に広が らないケースは珍しい。ブルームバーグの集計データによると、1996年 以降にスプレッドが今年4月以降と同様に拡大した事例のうち7割余り のケースでS&P500種株価指数は下落し、平均で10%を超える値下が りとなっていた。

ブラックロックのグローバルチーフ投資ストラテジストのラス・ケ ステリッヒ氏は「遅かれ早かれ株式市場に影響が及ぶだろう」と述べ、 「クレジット市場は昨夏ほど穏やかで心地良い状況にはない」と指摘し た。

弱気シグナルは株式市場にも点滅している。5年にわたる増益局面 が終了する恐れがある。ケーブルテレビ会社や映画会社の株価が金融危 機以後で最も大きく売り込まれ、米株式相場は週間ベースでは、過去3 週間で2回目の下落となった。

債券市場では米利上げ観測や2008年以来最悪の商品相場下落に加 え、企業が必要以上に借り入れしているとの懸念が重しとなっている。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数データによれ ば、投資適格級債券の利回りスプレッドは1.58ポイントと、1年前 の1.10ポイントから拡大。一方、株式相場は上昇を続け、S&P500種 は過去1年に9%値上がりしている。

原題:S&P 500 Flouts History in Break With Bonds That Often Ends Badly(抜粋)

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