ドル・円がじり高、9月の米利上げ期待継続で-124円台半ば

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東京外国為替市場ではドル・円相場がじり 高。前週末の米雇用統計を受け、9月の米利上げ期待が維持される中、 ドル買い・円売りがやや優勢となった。

10日午後3時57分現在のドル・円相場は1ドル=124円48銭前後。 早朝に付けた124円12銭から一時124円50銭まで水準を切り上げた。前週 末の海外市場では米雇用統計を受けて一時125円07銭と2カ月ぶりのド ル高値を付けたが、その後米国株の下落や米長期金利の低下を背景 に124円10銭まで反落した。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、「失業率もかなり低い水準で、 米国のことだけ考えれば、利上げしても全然おかしくない」と指摘。新 興国に対する懸念はあるものの、「結局はドルしか買うものがないとい うところだと思う」と話した。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.09ドル台後半でもみ合う展開とな り、同時刻現在は1.0963ドル前後。ユーロ・円相場は1ユーロ=135円 台前半から136円台半ばへ水準を切り上げた。

朝方発表された日本の6月の経常収支は黒字幅が予想を下回った が、円相場への影響はほとんど見られなかった。一方、週明けのアジア 株式市場は中国株が続伸。午後には日本株も上昇に転じ、リスク回避に 伴う円高圧力は和らいだ。

9月利上げ期待

米労働省が7日発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比21万5000人増となった。家 計調査に基づく失業率は5.3%で前月から変わらず。平均時給は24.99ド ルで、前年比で2.1%増加した。

上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、雇用統計は9月利 上げへの期待を継続させる内容だったと指摘。今週も米労働市場情勢指 数(LMCI)など雇用関連指標が引き続き注目されるとした上で、米小 売売上高やミシガン大消費者信頼感指数などが良い結果となれば、9月 の利上げが現実味を帯びてきて、「ドル・円は125円台へと上昇する」 と予想した。

経済指標以外にもこの日は米国時間に米連邦準備制度理事会 (FRB)のフィッシャー副議長のブルームバーグ・テレビジョンとの インタビューが予定されているほか、アトランタ連銀のロックハート総 裁が講演する。ロックハート総裁は先週、米紙ウォールストリート・ジ ャーナルのインタビューで、9月利上げが適切になりそうだとの認識を 示した。

バークレイズ銀行の門田真一郎為替ストラテジストは、「実際に雇 用統計を受けてFRB高官がどう見ているか」が注目だとし、「タカ派 的な発言が出てくればドルは上がるだろうし、逆に特に利上げの可能性 が高まったわけではないといった発言が出て、ハト派になれば下がると いうことで、今週はFRB次第ではないか」と語った。

10日の中国株式相場は大幅続伸。政府が国有企業の合併を加速させ るとの観測が、経済指標の弱さより材料視された。週末発表された中国 の7月の貿易収支は輸出が市場予想よりも大きく減少し、生産者物価指 数(PPI)は約6年ぶりの大幅低下となった。

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