「友達を作るな」、ヘイズ元トレーダーに元詐欺師が刑務所の極意

友達を作ろうと思うな、借りを作るな。これ が有罪となり服役したトム・ヘイズ受刑囚への元詐欺師からのアドバイ スだ。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)操作のために共謀した罪 で禁錮14年の判決を受けた同受刑囚の刑務所生活は今週始まった。

UBSグループとシティグループでトレーダーとして働いていた同 受刑囚は金融市場でうまく立ち回る能力を同僚たちから認められていた が、テムズ川の南側に建つワンズワース刑務所ではうまくやっていける だろうか。同刑務所は劣悪な待遇と凶悪犯の多さで知られている。

詐欺を働いた罪で受刑囚となり、その体験を基に刑務所にこれから 入る人に助言するプリズン・コンサルタンツ(ロンドン)の共同創業者 となったスティーブ・ダグワーシー氏は、「刑務所は友達を作るところ ではない。必要なのは敵を作らないことだ」と話す。

ダグワーシー氏は自身が有罪判決を受けた後、刑務所生活について 予備知識などを得る方法がないことを実感し、2013年に同社を設立し た。元受刑囚や刑務所職員で構成される同社は、収監から釈放までをス ムーズにするため被告人と家族を助ける。ヘイズ受刑囚は同社の助言は 受けていない。

ワンズワース刑務所は英国最大の刑務所で、当局の7月の報告によ ると1600人余りが服役している。「囚人が多過ぎて、ひどい職員不足」 だという。囚人の3分の1は1日のうち23時間を監房で過ごす。

「朝、目が覚めた時に『ああ刑務所にいるんだ』と思う。それが、 もう人生が自分の自由にならないと突然実感する瞬間だ」とダグワーシ ー氏は話した。今までと「全く違う世界にいるという事実を受け入れ、 その新しい世界のルールを理解する必要がある」という。

ヘイズ受刑囚は裁判の前にアスペルガー症候群(高機能自閉症の一 種)と診断されており、普通の人以上に苦労するかもしれない。ダグワ ーシー氏のアドバイスは「人と付き合うな」だ。

原題:‘You Wake Up and Think, I’m in Prison:’ Ex-Con’s Wisdom to Hayes(抜粋)