日本消費はケイティ・ペリーのヒット曲-ローラーコースター的

日本の増税前後の消費はまるで米国の歌姫ケ イティ・ペリーのヒット曲「HOT N COLD」のようだ。2014年 4月に実施された消費増税の前後で、ローラーコースターのような動き を見せた。同様のパターンが繰り返される可能性が強まっている。

消費税が8%に引き上げられた2014年4月を前に、日本の消費者は マンションから新車まで幅広い商品の購入に走った。消費増税が実施さ れると、需要は雲散霧消した。

消費再増税が予定されているのは17年4月とまだ先だが、増税前の 駆け込み需要を見越した動きが既に出始めている。それは、6月の新設 住宅着工戸数の急増だ。7日に日本銀行が決定会合後に発表した声明文 にも住宅投資は「持ち直している」と先月の「持ち直しつつある」から 修正された。

国土交通省より発表された6月の新設住宅着工戸数は8万8118戸 (前年比16.3%増)と、昨年12月以来の高水準に達した。持家、貸家、 分譲住宅とそれぞれが高い伸びを示したが、特に分譲マンションの伸び が大きかった。17年4月の消費増税前の駆け込み需要発現を見越して、 今から着工に乗り出しているようだ。

不動産経済研究所が発表している首都圏の新築分譲マンションの契 約戸数を前年比で見た場合、前回の増税時にマンションの駆け込み需要 がピークを迎えたのは13年9月。消費税率が5%から8%に引き上げら れた14年4月の半年前だった。13年9月末までに契約することなどを条 件に、マンションの引き渡しが14年4月以降でも5%の税率の適用が認 められる経過措置がとられたためだ。

増税の約1年前から住宅購入が増え始め、自動車、冷蔵庫、エアコ ンなどの耐久消費財に広がっていった。増税の直前には化粧品、トイレ ットペーパーなどの消耗品が買われた。東海東京調査センターのチーフ エコノミスト、武藤弘明氏は、今回も同様の駆け込みパターンを踏襲す る可能性が高いとみている。

武藤氏は、駆け込み消費が出てくるにはまだ少し早いが、来年度の 消費は確実に拡大すると予想。しかし、今回の消費税率引き上げ幅は 2%であるため、駆け込み需要も前回よりは小ぶりになるとの見方を示 した。

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