中国:需要の弱さ鮮明、輸出・物価指標不振-追加刺激策催促か

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中国当局に景気下支えを求める圧力が強まっ た。7月の輸出は市場予想よりも大きく減少し、生産者物価指数 (PPI)は約6年ぶりの大幅低下となった。

国家統計局が9日発表した7月のPPIは前年同月比5.4%低下 と、2009年10月以来の大幅なマイナスとなった。8日発表の7月の輸出 は同8.3%減少。市場予想は1.5%減だった。

これらのデータは中国の工業製品に対する国内外の需要の弱さを示 すとともに、当局が実施してきた利下げや地方政府の財政安定化に向け た取り組みがいまだに景気回復につながっていないことを示唆する。中 国人民銀行(中央銀行)は昨年11月以降、4回にわたって利下げを実施 してきた。

コメルツ銀行の周浩エコノミスト(シンガポール在勤)は「今年の 目標は成長持続であるため、当局は政策で引き続き需要を喚起する」と の見方を示した。

元相場も重し

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の劉利剛、ルイ ス・ラム両アナリストは9日のリポートで、直近の株式相場の活況時に 見られたような金融セクターの急激な伸びは7-12月(下期)には望め ないとして、中国が7%前後の経済成長を維持するのは困難だと記し た。

両アナリストは「金融政策はより景気を支えるものとなる必要があ る」と指摘。7-9月(第3四半期)に追加利下げが行われると予想 し、預金準備率も0.5ポイント引き下げられるとの見通しを示した。

経済成長見通しには人民元相場も重しだ。主要通貨が対ドルで下落 する中で、元は堅調さを保っている。中国の1-7月期の欧州連合 (EU)向け輸出は前年同期比2.5%減少、対日は同10.5%減少した。 米国向けは同9.3%増だった。

統計局によると、掘削石油・天然ガスのPPIは前年同月比34.6% 低下。鉄は同20.1%低下となった。

7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇。食品以 外のCPIは同1.1%上昇で6月の1.2%上昇から鈍化したが、豚肉が 同16.7%上昇した。

原題:Weak Demand for Chinese Products Adds to Case for More Stimulus(抜粋)

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