荒れる株への対応に追われる中国-人民銀は元相場安定に剛腕

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政策当局が株式相場急落への対応に追われる 中国では、人民元の対ドルでの動きを中国人民銀行(中央銀行)がほぼ ゼロに抑え込んでいる。

上海市場の人民元相場の終値は今週、1ドル=6.2096元か6.2097元 のどちらかだった。10年前に固定相場制が終了して以降で最も狭い値動 きの記録に並んだ。

農銀国際の調査共同責任者、林樵基氏(香港在勤)は「株式相場が まだ回復していない現状では、人民元相場の安定が以前にも増して重要 だ」と指摘。「弱い経済指標を受けて当局が追加刺激策を打ち出す可能 性があるため、一部の投資家が様子をうかがっている」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、人民元の1カ月物インプライド ボラティリティ(IV、予想変動率)は先週末に比べて33ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下。今週は週間ベースで3月以来の大 幅低下となった。

中国は国際通貨基金(IMF)が11月に特別引き出し権(SDR) 通貨バスケットの見直しを行う際に人民元を組み入れるよう働き掛けて いる。これを目指して世界的な元利用拡大を促すためにも、人民銀はこ こ数カ月、元相場を安定的に維持している。

香港オフショア市場の人民元は現地時間午後4時56分(日本時間同 5時56分)現在、前日比0.02%高の1ドル=6.2176元。週間では0.06% 上昇した。

原題:PBOC Snuffs Out Yuan Movement as China Tackles Stock-Market Rout(抜粋)

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