ゴールドマン:通貨安でもアジア各国は利上げしない公算

大半のアジア諸国で経済や対外貿易は好まし い状況にあり、各国の中央銀行が自国通貨安の影響を打ち消すための利 上げの必要性を感じる公算は小さい。ゴールドマン・サックス・グルー プはこう分析する。

同行のアナリスト、フィオナ・レーク氏(香港在勤)は6日の調査 リポートで、ほとんどのアジア通貨が今年下落しているが、幾つかの国 でインフレ率は「心地良い」水準にあり、貿易や外貨建て債務返済のリ スクも限定的であるため利上げの必要はないと説明した。

同氏は「アジアでは対外ボラティリティ(変動性)が限定的で、そ れは金融の安定に対するリスクが限られていることを示唆している」と 指摘。アジアの「物価が落ち着いているため通貨安の影響を吸収する余 地が生じ、政策金利が低水準にとどまる材料となっている」とコメント した。

インドネシアとインドを除くと、アジアではインフレ期待が「かな り安定」しており、域内は通貨安の影響を受けにくいと同氏は言及。商 品安もインフレ抑制の一助になるという。貿易収支では大半の国が黒字 を計上する方向にあり、十分な外貨準備が対外債務の返済を後押しする との見方も示した。

原題:Goldman Says Asian Nations Won’t Lift Rates as Currencies Weaken(抜粋)

--取材協力:Aleksandra Gjorgievska.