投資家を失望させ続ける香港H株相場-最近の取引も期待外れに

香港に上場する中国本土企業の株式(H株) を購入した人にとって、それは頭を悩ます必要のない決断のように思え た。

4月時点では、H株のバリュエーション(株価評価)は本土上場株 を25%下回っていたほか、金融緩和策も始まったばかりで、香港・上海 証券取引所の相互接続を通して投資資金が流入していた。強気派はH株 に連動するファンドに記録的なペースで投資し、世界の大手銀行の一部 アナリストはH株の大幅な上昇を予想していた。

しかし唯一の問題は、この取引がうまくいかなかったことだ。中国 の弱い経済指標や本土株急落、米国の利上げが近づいているとの兆候か ら、MSCI中国指数は4月末から21%下落。ブルームバーグが調査す る世界の主要株価指数で最大の下げとなっている。

これまで投資家を長く失望させてきた香港H株相場が、また新たに 期待外れの展開となった形だ。MSCI中国指数の1992年以来の年間リ ターンは1%を下回っている。一方、S&P500種株価指数のリターン は約9%。H株の今年の下落を予想したCLSAとチャート・パートナ ーズ・グループのストラテジストは、さらに下げるとの見通しを示し た。

CLSAの中国戦略担当責任者、フランシス・チョン氏(香港在 勤)は、「H株が強気なケースになるのは、経済が安定しているか明確 な勢いがある時だけだ」と指摘。同氏は6月初めにH株に対して消極的 な見方に転じた。「弱気なケースは経済の減速が続くことだ。弱気ケー スの可能性の方が高い」と述べた。

原題:The Irresistible China Stock Trade That Keeps Burning Investors(抜粋)

--取材協力:Kyoungwha Kim.

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