米雇用者の増加ペース減速に備えよ、完全雇用の達成近づく

雇用者の増加ペースをめぐる期待値を後退さ せるべき時が来たのかもしれない。2013年初め以降、雇用者数は月間ベ ースで平均で22万5000人ずつ増加してきた。ブルームバーグがまとめた エコノミストの予想によると、7日発表の7月の雇用統計も同様の雇用 増が見込まれている。

しかし労働市場は、金融政策当局のエコノミストを含め多くのエコ ノミストが完全雇用と信じる水準に近づくなかで、投資家や職探し中の 労働者、さらに金融当局者はいずれも、雇用の増加ペースの見通しを徐 々に下方修正する必要があるかもしれない。

その理由は、月間20万人超のペースで雇用者の増加が続けた場合、 失業率は急速に低下し、インフレを誘発しかねない水準まで押し下げら れる可能性があるからだ。

労働人口の増加をカバーするために毎月必要とされる雇用は以前に 比べ、かなり少ない。これは移民の減少やベビーブーマーのリタイアが 続いていることが背景にある。

古い経験則によれば失業率を安定させるには月間で最大15万人の雇 用増が必要だとされた。雇用者の増加幅がそれを上回れば失業率は低下 することになる。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザ ンディ氏はこの水準を10万人程度とみている。JPモルガン・チェース の米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は約7万5000人 程度と見ている。さらにシカゴ連銀のリサーチャー、ダニエル・アーロ ンソン氏は雇用の増加ペースは従来よりかなり落ち込むと見ている。

原題:Get Ready for Slower U.S. Hiring With Yellen’s Job Goals Nearing(抜粋)