タカタ:今期の営業利益予想を増額-米州やアジア事業の好調

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自社製エアバッグ搭載車のリコール問題に直 面するタカタは、今期(2016年3月期)の営業利益見通しを上方修正し た。米州やアジアが好調だった4-6月決算を踏まえたという。

6日の決算資料によると、タカタは今期の営業利益、売上高をそれ ぞれ、従来の340億円から400億円(前期比21%増)、同7000億円か ら7200億円(同12%増)に増額修正した。純利益予想は従来の200億円 を据え置いた。

タカタ広報担当の松本英之氏によると、4-6月は米州やアジアの 増収増益がけん引し、国内市場の落ち込みも想定以下にとどまったとい う。エアバッグ問題対応へのコスト増などで前期に純損益で赤字を計上 したタカタは今期に黒字転換を見込んでいる。

4-6月の純利益は31億円となった。前年同期は386億円の赤字だ った。営業利益は同35%増の103億円、売上高が前年同期比20%増 の1814億円。エアバッグ問題のリコール関連損失として54億円を特別損 失に計上した。貸借対照表の製品保証引当金は6月末が705億円と、3 月末に比べ48億円の減少。

タカタ製エアバッグのインフレータ(膨張装置)をめぐっては、異 常破裂して乗員が死傷する事故が相次ぎ報告され、日米を中心に世界 で4000万台以上がリコール対象となっている。自動車メーカーでは不具 合要因を特定できない段階で予防的措置としてリコールするケースが増 えている。この予防的リコールについて、タカタはこれまで引当金計上 などの対応をしていなかった。

タカタは5月、米運輸当局の要求を受け入れて全米での追加リコー ルで合意。対象は処置済みも合わせて約3400万台へと大幅に拡大した。 決算短信の注記ではこれらについて、自社の負担金額などを「現時点で 合理的に見積もることは困難」とした。

4-6月の特別損失では、前年同期に447億円あった製品保証引当 金繰入額がなくなった。また、タカタは支払い義務のあるリコール関連 費用について、分割払いにできるよう自動車メーカーに要請しているこ とも明らかになっている。

タカタ株は6日終値で前日比4%高の1271円、年初来では13%の下 落となっている。