元の実質ドルペッグ、来年まで維持か-SDR採用延期示唆で

国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権 (SDR)構成通貨への人民元採用の先延ばしを示唆したことを受け、 中国は元の実質的なドル・ペッグ(連動)を恐らく来年まで維持する見 通しだ。

中国当局は今年11月のIMF理事会によるSDR構成通貨の見直し に先立ち、人民元の国際的な利用拡大を目指してオンショア市場の元相 場を1ドル=6.2元前後に保ってきた。IMFのスタッフは3日付で公 表されたリポートで、SDRの現在の構成を2016年9月末まで9カ月間 延長することを提案した。

野村ホールディングスのストラテジスト、クレイグ・チャン、ウィ ー・チューン・テオ両氏はリポートで、「SDR構成通貨に元が採用さ れる可能性がある日が先延ばしされることを考慮すれば、中国が来年に かけて元相場を安定的に維持することはあり得る」と分析。オーストラ リア・ニュージーランド銀行(ANZ)は元が16年9月にSDR構成通 貨に採用されるまで中国人民銀行(中央銀行)は元相場の管理を緩めな いと予想。またゴールドマン・サックスは、元が向こう数カ月間ほぼ安 定的に推移すると予測する根拠の1つがSDR構成通貨の決定が近づい ていることだと説明した。

原題:Yuan Seen Pegged Into ’16 as IMF Extends Reserve-Currency Window(抜粋)

--取材協力:Molly Wei、Xiaoqing Pi.