英中銀の16年のMPC開催日程、依然不透明-議会の承認待ち

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー 総裁はかつて議会から「信頼できないボーイフレンド」というレッテル を貼られた。しかし今は、金融政策委員会(MPC)の日程を決められ ないのは議会のせいだと批判できる立場にある。

カーニー総裁は来年、MPC開催回数を年12回から8回に減らす計 画だが、実施時期を依然明らかにしていない。発表の遅れは、議会が変 更をまだ承認していないためで、英中銀は来月、詳細をさらに公表する としている。

金融政策の透明性向上を図るためカーニー総裁は今月6日に政策決 定や採決の内訳などの大量の情報を同時に公表する予定だが、このよう な承認待ちの状態は投資家やエコノミストに死角を残す。また、市場に は来年の利上げ観測があるため、MPC開催日に関連ある金融商品の市 場を複雑にする恐れがある。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の エコノミスト、ロス・ウォーカー氏は「暫定的な日程を示すことができ ない理由は明らかではない。半数の会合日程は既に分かっており、残り 4回の日程で合意するだけでいい。大きな頼みではない」と指摘した。

英中銀は年12回のMPC開催という現状に基づいて2016年の暫定的 日程を公表している。キャメロン政権は開催回数変更に関する法案を審 議中で、議会は今秋に採決を行う予定。法案は可決されれば女王の署名 を経て成立し、年8回の開催が法制化される。

それまでの間、エコノミストやアナリスト、トレーダーは12回の会 合予定のうちどの月が外れるか推測せざるを得ない。英中銀は8回の会 合の間隔をほぼ同じとする方針を示している。最も可能性が高いのは、 四半期物価報告を行う2月と5月、8月、11月のMPCを従来通り開催 する案。四半期物価報告にはMPCの予測が含まれ、政策変更と時期が 重なる傾向がある。また、同4会合の前の月の終わりには英国の四半期 経済成長率の速報値が公表されるというメリットもある。

その案が実現すれば、1月と4月、7月、10月は日程から外れる可 能性があると、野村インターナショナルのエコノミスト、フィル・ラッ シュ氏は指摘する。

原題:Carney’s Dates for Rates Stay Elusive as BOE Awaits Parliament(抜粋)

--取材協力:Richard Jones、Mark Cudmore、Kristine Aquino、Alessandro Speciale.

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