日本株続伸、好決算と米統計、円安好感-輸出や素材中心買い

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6日の東京株式相場は続伸。NTTや明治ホ ールディングスなど好決算銘柄の上げが目立ち、良好な米国経済統計を 受け、前日の海外為替市場で約2カ月ぶりのドル高・円安に振れたこと も好感された。業種別では輸送用機器や機械など輸出関連株、繊維など 素材株のほか、パルプ・紙、保険株が高い。

TOPIXの終値は前日比7.73ポイント(0.5%)高の1673.58、日 経平均株価は50円38銭(0.2%)高の2万664円44銭。

三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジスト は、「決算と円安が支え」と分析。1ドル=125円の水準は「日本銀行 総裁の発言などで押し返されていたが、今の状態だと日本と米国の金融 政策の方向性は完全に違い、米国の利上げの蓋然(がいぜん)性も増し ている」と話した。

きょうの日本株は良好な米統計、為替の円安推移を受け上昇して始 まり、午前の取引ではTOPIXが一時1688.07と6月24日の年初来高 値を更新、日中ベースで2007年8月以来、8年ぶりの水準に達した。日 経平均の上げ幅は200円を超す場面もあった。

米供給管理協会(ISM)が5日に発表した7月の非製造業総合景 況指数は、60.3と前月から4.3ポイント上昇と05年8月以来、10年ぶり の高水準となった。米早期利上げ観測の広がりで、5日のニューヨーク 為替市場ではドルが4カ月ぶりの高値に上昇。ドル・円は一時1ドル =125円1銭と6月8日以来、2カ月ぶりのドル高・円安水準に振れ た。きょうの東京市場では、おおむね124円70-80銭台で推移した。

あす米雇用統計、終盤伸び悩む

SBI証券の藤本誠之シニア・マーケット・アナリストは、「あす の米雇用統計を受け、さらに円安が進むという期待感もある」と指摘。 需給面では明治HLDの急騰に触れ、「割高とみてショートしていた投 資家が泣きながら買い戻しているのではないか」とみていた。

米国市場で7日に発表される7月の雇用統計は、ブルームバーグが まとめたエコノミストの事前予想で、非農業部門の雇用者数は22万5000 人増が見込まれている。前回は22万3000人増。 一方、6日時点の東証 空売り比率は33.7%。6月18日の最高水準38.3%からは低下傾向にある が、過去半年平均の32%よりはなお高い。

午後の取引終盤は、様子見姿勢も強まりTOPIX、日経平均とも 失速。中国や台湾、韓国、マレーシアなどアジア株が総じて軟調に推移 したことも投資家心理にはマイナスだった。

東証1部33業種は紙パ、繊維、保険、ガラス・土石製品、輸送用機 器、非鉄金属、鉱業、機械、卸売など22業種が上昇。水産・農林や電 気・ガス、空運、ゴム製品、医薬品、小売、その他金融など11業種は下 落。東証1部の売買高は25億878万株、売買代金3兆876億円。上昇銘柄 数は1081、下落678。

売買代金上位ではファナック、ホンダ、日産自動車、バンダイナム コホールディングスが上げ、4-6月期営業利益が市場予想を上回 り、1000億円を上限にした自社株買いも行うNTTも高い。16年3月期 営業利益計画を上方修正した明治HLD、ゴールドマン・サックス証券 が投資判断を上げたアイシン精機は急伸。4-6月期純利益が予想を上 回った三井物産も買われた。

半面、5日発表の決算内容について、医薬以外の低調からSMBC 日興証券がネガティブな印象としたキリンホールディングスは安い。前 期最終赤字だったグリー、4-6月期の営業赤字が拡大した荏原は急 落。ファーストリテイリングは続落した。

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