米国株:反発、テクノロジー企業の決算やISM非製造統計で

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5日の米国株は4日ぶりに上昇。一連のテク ノロジー企業の決算が好感されたほか、供給管理協会(ISM)が発表 した7月の非製造業総合景況指数が米国の成長加速を示唆したことが背 景。

コグニザント・テクノロジー・ソリューションズとファースト・ソ ーラーはいずれも上昇。四半期利益がアナリスト予想を上回ったことが 好感された。オンライン旅行のプライスライン・グループも高い。アッ プルは6営業日ぶりに上昇。ウォルト・ディズニーは下げた。四半期売 上高が予想を下回ったことが売り材料となった。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2099.84。ダウ工業株30種 平均は10.22ドル(0.1%)下げて17540.47ドル。ナスダック総合指数 は0.7%上昇した。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は「市場では反発のための口実が求めら れ、やや圧迫されていた」と述べ、「市場は正しい方向に向かってい る。緩やかだが安定した回復は恐らく明るい材料だ。株価に最も影響を 与える材料は金融当局の動向だ」と続けた。

ISM非製造業総合景況指数

7月のISM非製造業総合景況指数は10年ぶりの高水準となった。 同項目別では雇用指数が前月から大きく上昇し、上げ幅としては1997年 の記録開始以降で最大だった。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、7月の米民間部門の雇用 者数は前月比で増加したが、予想を下回った。

労働省が今週発表する7月の米雇用統計では22万5000人の雇用増が 見込まれている。前月は22万3000人の増加だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル 理事は5日、経済専 門局CNBCのインタビューで、労働市場には失業率が示すよりも多く のスラック(たるみ)が残っている可能性があると指摘した。さらに金 融資産はバブル領域には入っておらず、利上げのプロセスは緩やかで時 間をかけたものが適切との見解を繰り返した。

S&P500種に採用されている企業のうち、ほぼ5分の4が四半期 決算を発表済み。このうち利益が予想を上回ったのは4分の3、売上高 が予想を上回ったのは約半数だった。アナリスト予想によると、第2四 半期のS&P500種企業の決算は2.8%の減益。7月10日時点では6.4% 減益が見込まれていた。

ボラティリティが低下

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は3.8%低下し12.51。

S&P500種の産業別10指数のうち7指数が上昇。特にテクノロジ ー株や生活必需品株が上昇。エネルギー株や選択的消費株は下げた。

ウォルマート・ストアーズが上昇、生活必需品株の上げを主導し た。ケロッグやペプシコも値上がりした。

ディズニーは下落。同社4-6月(第3四半期)売上高はアナリス トの予想を下回った。同社はケーブルテレビ事業の利益予想を引き下げ た。

原題:U.S. Stocks Rise Amid Tech Earnings, Stronger Services Growth(抜粋)

--取材協力:Camila Russo.