きょうの国内市況(8月5日):株式、債券、為替市場

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●日本株上昇、内需選好と業績評価-不動産や建設に買い、水産は急伸

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東京株式相場は上昇。米国や中国など海外に対する国内の景気、企 業業績の堅調さを評価する動きが広がり、不動産や建設株が高い。四半 期決算で最終利益の進捗(しんちょく)率が高かった日本水産、営業増 益を確保した住設機器のリンナイが急騰し、水産・農林と金属製品は業 種別上昇率の1、2位に並んだ。

TOPIXの終値は前日比6.02ポイント(0.4%)高の1665.85と6 日続伸、日経平均株価は93円70銭(0.5%)高の2万614円6銭と3営業 日ぶりに反発した。

大和住銀投信投資顧問の岩間星二シニア・ファンドマネジャーは、 国内の企業業績は「中国景気に対する懸念があり、資源やスマートフォ ン、設備投資、半導体などに陰りが出ているが、全体的に見れば好調。 内需関連が指数を押し上げている」と指摘。米国の金融政策に不透明感 はあるが、「米利上げ後にまた相場の上昇基調はあり得る。利上げは相 当慎重なペースになることが強調されるだろう」と話していた。

東証1部33業種は水産・農林や金属製品、不動産、精密機器、建 設、海運、非鉄金属、ガラス・土石製品など28業種が上昇。小売や石 油・石炭製品、輸送用機器、食料品、サービスの5業種は下落。東証1 部の売買高は25億8408万株、売買代金は3兆1905億円、上昇銘柄数 は1072、下落は687。

売買代金上位ではソフトバンク、ファナック、三井不動産、三菱地 所、大成建設、鹿島が上げ、4-6月期営業増益と自社株買いが好感さ れたテルモは急騰。半面、4-6月期営業利益は増益ながら、市場予想 を下回ったトヨタ自動車が安く、米アップルサプライヤーの村田製作 所、アルプス電気も売られた。国内ユニクロ既存店売り上げの減少と野 村証券の投資判断引き下げを受けたファーストリテイリングも安い。

●債券下落、利上げ観測受けた米債安で売り先行-長期金利0.3%台

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債券相場は下落。アトランタ連銀総裁の発言を受けて早期利上げ観 測が強まり、前日の米国債相場が下げた流れを引き継いで売りが先行し た。長期金利は0.40%での推移が続いた後、再び0.3%台を付けてい る。

5日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回 債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値よ り1.5ベーシスポイント(bp)高い0.40%で始まり、その後も同水準で推 移したが、午後3時前から0.395%で取引されている。前日は0.385%と 約2カ月ぶり低水準まで達した。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、「アトランタ連銀総裁の発言をきっかけに、米利上げ観測が強ま る中、利益確定売りが出た。米10年債利回りは2.4%台から低下してい たので売りが出ても仕方がない」と話した。円債については、「昨 日0.4%割れとなり、0.3%台に買い進めない域を脱したが、きょうはそ の反動で軟調だ」と説明した。

長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比9銭安の147円70銭 で開始し、その後は147円65銭付近でもみ合いとなった。午後の取引開 始後に一時147円61銭まで下落したが、取引終了にかけて下げ幅をやや 縮め、結局は11銭安の147円68銭で引けた。

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額1.2兆 円程度)の結果によると、残存期間1年超3年以下と、3年超5年以下 の応札倍率が前回から上昇した一方、5年超10年以下は低下した。オペ 結果の相場への影響は限定的となっている。

●ドル上昇、9月の米利上げ観測で対円4日ぶり高値-米指標見極めへ

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東京外国為替市場ではドルが上昇し、対円で4営業日ぶり高値を付 けた。米国の利上げ時期が近づいているとの観測を背景にドル買いが優 勢で、対ユーロでは約2週間ぶりの水準までドル高が進んだ。

5日午後4時現在のドル・円相場は1ドル=124円40銭前後。一時 は124円48銭までドル買い・円売りが進み、前日の海外市場で付けた7 月30日以来のドル高値を更新した。アトランタ連銀のロックハート総裁 が9月利上げが適切になりそうだとの認識を示したことを受け、ドルが 買われた海外市場の流れが続いた。

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米国の利上げ については、弱めの雇用コスト指数などを受けて少し遠のいたという見 方もあったが、「まだ9月の線が消えていないことを再確認した」と指 摘。「9月利上げは十分あり得ると思うし、基本的に雇用統計もしっか りした数字を期待している」と言い、利上げに向けて目先はもう少し盛 り上がるのではないかと語った。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1ユーロ=1.0900ドルを割り 込み、この日の東京市場では7月21日以来の水準となる1.0848ドルまで ユーロ売り・ドル買いが進行。同時刻現在は1.0870ドル前後で取引され ている。ユーロ・円相場は1ユーロ=135円23銭前後で、一時は135円02 銭と7月22日以来の水準までユーロ売り・円買いが進んだ。