【個別銘柄】ソフバンク上昇、トヨタや格下げのFリテは安い

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5日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ソフトバンクグループ(9984):前日比2.7%高の7007円。傘下の 米スプリントの4-6月期の調整後EBITDA(利払い・税金・減価 償却・償却 控除前利益)は20億8000万ドル(約2580億円)と、ブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想平均値の18億ドルを上回った。同期 の加入者総数ではTモバイルUSに抜かれて4位に後退したが、加入者 は67万5000人増え、3四半期連続で増加した。

トヨタ自動車(7203):2.4%安の7930円。4-6月期の連結営業 利益は前年同期比9.1%増の7560億円と、市場予想7860億円を下回っ た。2016年3月期の売上高見通しを従来比1.1%増の27兆8000億円に上 方修正したが、営業利益は2兆8000億円で据え置いた。ジェフリーズ証 券は4日付リポートで、利益計画が上方修正されなかった点はやや期待 外れ、株価は短期的にネガティブな反応を示す可能性がある、と指摘し た。

ファーストリテイリング(9983):4.7%安の5万8480円。国内ユ ニクロ事業の7月既存店売上高は前年同月比1.5%減だった。月前半は 梅雨で気温低く夏物全般の販売が苦戦した。野村証券では主力の国内ユ ニクロ事業の足元が減速していると指摘し、投資判断を「買い」から 「中立」に下げた。15年8月期の営業利益予想を従来の2080億円から会 社計画と同じ2000億円に下方修正。

村田製作所(6981):4.9%安の1万7205円。4日の取引で米アッ プル株は3.2%安の114.64ドルと5日続落、およそ半年ぶりの安値を付 けた。「iPhone (アイフォーン)」販売が予想を下回ったこと が引き続き嫌気されており、同日の米市場ではスカイワークス・ソリュ ーションズやシーラス・ロジックなどアップルサプライヤーが軒並み売 り込まれた。村田製のほかアルプス電気(6770)が3%安の3710円と電 子部品株が安い。

不動産:ドイツ証券は過去最高の不動産業向け貸出残高や相続税増 税による節税目的の投資増加によりバブル的な様相をさらに強める、と の見方を示した。実物不動産市場のCAPレートは07年ごろのミニバブ ル時と同じかそれ以下まで低下、潤沢なキャピタルゲインが出やすい環 境下にあるとした。割安感が顕著とみた三井不動産(8801)は4.3%高 の3636円、住友不動産(8830)は2.1%高、三菱地所(8802)は3.6%高 と軒並み買われた。

テルモ(4543):13%高の3535円。4-6月期の営業利益は前年同 期比21%増の194億円だった。海外中心に高付加価値製品の売り上げが 拡大した。また、発行済み株式総数の0.99%を上限に自己株を取得す る。

西武ホールディングス(9024):1.2%高の3030円。4-6月期の 営業利益は前年同期比29%増の162億円だった。訪日外国人需要がけん 引しホテル・レジャー事業の利益が伸びた。野村証券では訪日観光客の 増加でプリンスホテルの宿泊単価が上昇しているほか、鉄道事業の乗降 客数も増えていると評価。投資判断を「中立」から「買い」に、目標株 価を3560円から3900円に上げた。16年3月期の営業利益は600億円と会 社計画544億円を上回ると試算。

丸井グループ(8252):11%安の1581円。4-6月期の営業利益は前 年同期比21%増の57億8000万円だった。据え置いた通期営業利益予 想300億円に対する進ちょく率は19%にとどまった。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券では、金融事業が今ひとつ伸びなかった印象でネガ ティブとした。また、SMBC日興証券では3日発表した7月既存店売 上高(前年同月比2.9%増)が弱い、セール期間のずれによりもっと上 がるはずだったがアパレルの苦戦が継続している、と足元販売を不安視 した。

出光興産(5019):5.4%安の2211円。4-6月期の営業利益は前 年同期比18%減の180億円だった。在庫評価損益を除く実質営業利益は 同52%減の118億円。SMBC日興証券は、通期会社計画に対する進ち ょく率が低く、未達リスクがあると指摘。業界の製品マージン堅調を考 慮すると、第1四半期の石油製品事業の実質営業利益水準はやや低い印 象とみている。

建設:クレディ・スイス証券は同証の想定以上に建設業界では受注 単価が上昇し、製造業からの工事投資は数量ベースで増加し続ける可能 性がでてきたと指摘。16年には大型プロジェクトが着工予定であるた め、建設投資は再び増加し始めるとみている。受注単価の上昇が増益に 寄与したとみる鹿島(1812)は6.8%高の694円、同証のトップピックと した清水建設(1803)は4.2%高、飛島建設(1805)は11%高、日特建設 (1929)は11%高となった。

丸紅(8002):3.1%高の703.1円。5日午後2時に発表した4-6 月期(第1四半期)の連結決算は、純利益が前年同期比2.8%増の710億 円と市場予想の593億円を上回った。石油トレーディング分野の販売価 格下落などで売上高は9%超減ったが、生活産業、素材分野での利益増 加が寄与した。

参天製薬(4536):7.2%高の2067円。4-6月期の営業利益は前 年同期比84%増の108億円だった。主力の国内医療用医薬品事業で眼科 用VEGF阻害剤「アイリーア硝子体内注射液」が継続的に売り上げを 伸ばしたほか、米メルク社の眼科製品の取得に伴い、海外も増収だっ た。

科研製薬(4521):8.3%高の5330円。4-6月期営業利益は2.3倍 の92億3400万円だった、と5日午後に発表した。新製品の爪感染症治療 薬「クレナフィン」が売り上げを伸ばしたほか、関節機能改善剤「アル ツ」や後発医薬品も伸びた。

大陽日酸(4091):14%高の1692円。16年3月期の営業利益予想 を410億円から前期比20%増の425億円に上方修正した。市場予想は414 億円。サーモス事業が好調に推移しているほか、タイやオーストラリア の企業買収も寄与する。

リンナイ(5947):11%高の9730円。4-6月期の営業利益は前年 同期比0.4%増の67億2700万円だった。中国での給湯器販売の好調やオ ーストラリアでの事業拡大などが寄与した。SMBC日興証券は今期は 堅調なスタートと評価。国内給湯器の「エコジョーズ」など高付加価値 品比率の上昇や海外事業の拡大基調の下、16年3月期は消費税増税後の 反動減からの回復、17年3月期は再度の駆け込み需要の発生により、営 業最高益と増配が続くと予想した。

カゴメ(2811):3.2%高の2156円。1-6月期の営業利益は31 億600万円と前年同一期間の実績16億9800万円に比べ83%増加した。国 内では売上高の減少や輸入原材料高を生産性の向上で吸収したほか、海 外では米国での販売好調などが寄与した。同社は決算期を14年12月期よ り3月末から12月末に変更。

兼松(8020):4.3%安の201円。5日午後2時に発表した4-6月 期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比29%減の27 億3000万円だった。電子・デバイスや食料、車両・航空中心に売上高は 4%強伸びたが、食料で円安による輸入仕入価格が上昇し、採算性が悪 化したほか、鉄鋼・素材・プラント分野で油井管の需要が弱かった。

日本特殊塗料(4619):10%高の1029円。16年3月期の連結営業利 益計画を12億円から14億円に上方修正する、と5日午後1時に発表。上 期までに自動車製品関連事業の受注が堅調に推移、原価改善などもあ り、前期比では減益率が26%から14%に縮小する。

伊藤ハム(2284):5.3%高の751円。5日午後2時に発表した4- 6月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比7.2倍の26億6700万 円だった。ハム・ソーセージ部門でコンビニエンスストア向け商品が大 きく伸びたうえ、食肉部門ではアンズコフーズ社を連結化したことなど から4割を超える増収となった。

SANKYO(6417):3.8%高の4940円。4-6月期の営業利益 は57億7000万円と、前年同期の1900万円から大幅に改善した。主力のパ チンコ機関連事業で「フィーバー宇宙戦艦ヤマト」などのタイトルの販 売を順調に積み上げ、7割の増収につなげた。最終損益は前年同期の赤 字から黒字に転換した。

日本化学工業(4092):31%高の282円。16年3月期営業利益予想 を従来の18億円から30億円に上方修正した。減益予想から一転40%増益 の見通しとなる。年間配当計画も3円から5円に増額した。上期に環境 や土木関連向けの出荷やスマートフォン、自動車向けの部品需要が好調 に推移すると見込んだ。

タムロン(7740):12%安の2415円。1-6月期の営業利益は前年 同期比7.8%増の27億6400万円だった。従来計画は28億円。ゴールドマ ン・サックス証券は4-6月期営業利益は前年同期比38%減の12億円 と、同証予想の15億円を若干ながら下回ったと指摘。15年12月期営業利 益予想を70億円から65億円(会社計画66億円)、来期を66億円から62億 円に下方修正し、目標株価を2700円から2600円に引き下げた。

住友ベークライト(4203):9.6%安の460円。5日午後1時に発表 した4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は、高機能プラスチック の増収などで前年同期比12%増の26億8400万円だったが、16年3月通期 計画の140億円に対する進捗率は19%にとどまった。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券では、同証予想の31億円を下回りネガティブと分 析。半導体関連材料、高機能プラスチックで2-3億円ずつ下回り、苦 戦しているとみる。

タイガースポリマー(4231):7%高の800円。4-6月期の営業 利益は46%増の5億7800万円だった、と5日午前に発表した。米国やメ キシコで自動車部品や産業用ホースの販売が増加したほか、円安効果も 寄与した。

ミライト・ホールディングス(1417):12%安の1228円。4-6月 の期営業損益は5億5900万円の赤字だった。前年同期は21億600万円の 黒字。モバイル関連工事の不振などで減収になったことに加え、一部不 採算工事に対する工事損失引当金の計上などが響いた。

エスケーホーム(1431):福岡証券取引所Qボードに5日、上場し た。同社は熊本、福岡県を地盤に、新築一戸建て、注文住宅の施工、販 売を手掛ける。16年6月期の業績計画は、売上高が前期見込み比5%増 の35億7500万円、営業利益は48%増の2億800万円。公開価格800円に対 し初値は14%高の910円だった。終値は830円。

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