米上場の中国企業への非公開化目指した買収提案、ブーム続く

中国では上海株式市場のボラティリティ(変 動性)が高まったほか、株価急落で一時4兆ドル(約497兆円)相当の 時価総額が消失したが、記録的なペースとなっている米上場の中国企業 への非公開化提案の波は続いている。

直近のケースはオンライン旅行代理店のe龍(イーロング)だ。同 社は3日、既存株主であるインターネット企業のテンセント・ホールデ ィングス(騰訊)から同日の株価終値を27%上回る水準での買収提案を 受け取った。既存株主が中国企業の米国預託証券(ADR)を買い取 り、中国本土に上場先を移そうとする提案は、今年に入りこれで28件 目。

こうした提案は、上海総合指数が一時60%高まで上昇する中、今年 1-6月(上期)にペースが加速。同指数は6月後半になって下げに転 じ、政府による異例の介入を招いている。7月は4件と6月の16件を下 回ったが、依然として新たな提案が続いていることは企業の幹部らが日 々の相場変動というより中国本土市場に上場する長期的利益を見据えて いることを示している。

ダフ・アンド・フェルプスの中国コーポレートファイナンス責任 者、デービッド・ルー氏は4日、電話取材に応じ「今年前半の株式ブー ムが間違いなくこのプロセスを加速させた」と指摘。「恐らく今は通常 の状態に戻っただけだ」と述べた。同社は現在、易居中国(Eハウス・ チャイナ・ホールディングス)を含む9件の非公開化案件のアドバイザ ーを務めている。

原題:Chinese ADR Buyout Bids Keep Coming Amid Mainland Market Chaos(抜粋)

--取材協力:Ye Xie.

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