ドルが上昇、9月の米利上げ観測で-対円では4日ぶり高値

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東京外国為替市場ではドルが上昇し、対円で 4営業日ぶり高値を付けた。米国の利上げ時期が近づいているとの観測 を背景にドル買いが優勢で、対ユーロでは約2週間ぶりの水準までドル 高が進んだ。

5日午後4時現在のドル・円相場は1ドル=124円40銭前後。一時 は124円48銭までドル買い・円売りが進み、前日の海外市場で付けた7 月30日以来のドル高値を更新した。アトランタ連銀のロックハート総裁 が9月利上げが適切になりそうだとの認識を示したことを受け、ドルが 買われた海外市場の流れが続いた。

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米国の利上げ については、弱めの雇用コスト指数などを受けて少し遠のいたという見 方もあったが、「まだ9月の線が消えていないことを再確認した」と指 摘。「9月利上げは十分あり得ると思うし、基本的に雇用統計もしっか りした数字を期待している」と言い、利上げに向けて目先はもう少し盛 り上がるのではないかと語った。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1ユーロ=1.0900ドルを割り 込み、この日の東京市場では7月21日以来の水準となる1.0848ドルまで ユーロ売り・ドル買いが進行。同時刻現在は1.0870ドル前後で取引され ている。ユーロ・円相場は1ユーロ=135円23銭前後で、一時は135円02 銭と7月22日以来の水準までユーロ売り・円買いが進んだ。

米雇用関連指標見極め

ロックハート総裁は米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタ ビューで、利上げの9月から後への先延ばしを自身が納得するには経済 データが顕著に悪化する必要があると述べた。

米国ではこの日、7月のADP雇用統計や米供給管理協会 (ISM)非製造業景況指数が発表される。

JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉チーフFXストラテジスト は、ロックハート総裁は米連邦公開市場委員会(FOMC)委員の中心 的な意見を示す傾向があるとし、今週末発表の米雇用統計が「強くなく ても、弱くなければ、9月利上げに確信が高まるだろう」と話した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 7日発表の7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比22万5000人 増加したと予想されている。6月は同22万3000人増で、失業率は5.3% だった。

みずほ証の鈴木氏は、「ドル・円もユーロ・ドルも一気に年初来高 値や年初来安値はやらないかもしれないが、雇用統計と合わせ技だった ら可能なところに今いる」と指摘。今夜の米指標次第では、「金曜日に 高値を狙えるところまでもう一段、きょうのうちにドルが上昇していく 可能性は十分ある」と語った。

--取材協力:池田祐美.

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