債券のダブルチーズ・ベーコンバーガーは復活するのか

債券を食べ物に例えれば、トリプ ルA級はキヌア(アンデス地方で栽培される雑穀)だ。たんぱく質を多 く含み糖質は少なく完璧にヘルシーだが満足感は全く与えてくれない。 トリプルB級はローストポテトだろうか。それほど体に悪くないし、そ こそこおいしい。トリプルC級はダブルチーズ・ベーコンバーガーだ。 体には悪いがとてもおいしい。

長年の低金利の下で高リスク企業が利回りに飢えた投資家から資金 を集めやすくなり、トリプルC級の社債発行が増えた。これらはデフォ ルト(債務不履行)のD格付けのほんのすぐ上で、「相当のリスク」が あると定義されている。高いリターンの代わりに追加のリスクを背負っ てもいいという投資家にはトリプルC級の社債は魅力がある。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによれ ば、最近のトリプルC級社債の多くはシェール掘削会社などエネルギー 会社だ。このところ業界再編が活発だった通信とヘルスケア業界の発行 体もかなり多い。

しかし原油や商品相場の急落を受けてトリプルCの弱さが見え始め た。ブラッドリー・ロゴフ氏らバークレイズのアナリストによれば、ト リプルC級債は年初来のリターンがわずかにプラスを保っているものの 他の格付けに比べると最も悪いパフォーマンスだ。トリプルC級債とジ ャンク債(高リスク・高利回り債)全体の利回りの差は広がりつつあ る。

問題は、投資家がトリプルCからの逃避を続けるのか、それとも好 機と見て割安なところで買おうとするのかだ。バークレイズのアナリス トらは、勇気がありクレジットサイクルについて楽観的な投資家は CCC級債を買い増すべきだと考える。

一方、マイケル・コントプロス氏らBOAメリルのアナリストは、 トリプルC級ばかりでなく投資適格級の社債も買うべきではないという 見方だ。

どちらが正しいか、例年取引の薄くなる8月に見極めるべきところ だろう。

原題:A Towering Bond Trade Has Been Quietly Falling Apart(抜 粋)