米スプリント:クラウレCEOの再建策が奏功、孫氏も期待

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米携帯電話事業者スプリントのマルセロ・ク ラウレ最高経営責任者(CEO)は、予想を上回る四半期業績と3四半 期連続の加入者増などを達成、これまで進めてきた事業再建策で一定の 成果を挙げた。

4-6月期の加入者総数ランキングで、スプリントはTモバイル USに抜かれて4位に後退したものの、8年ぶりの加入者増加への回帰 はクラウレCEOが掲げた目標の一つだ。

ソフトバンクグループは昨年8月にクラウレ氏をCEOに指名し た。同CEOは3日、経営陣の入れ替えの一環としてタレク・ロビアテ ィ氏を最高財務責任者(CFO)に起用すると発表。またギュンター・ オッテンドルファー氏が最高執行責任者(COO)として技術を統括す る。

クラウレCEOはインタビューで、「すべてを投入し、転換点を迎 えた」と話した。

スプリントの4-6月(第1四半期)利益は調整後EBITDA (利払い・税金・減価償却・償却 控除前利益)で20億8000万ドル (約2580億円)と、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均値 の18億ドルを上回った。

発表が好感され、スプリントの株価は上昇。4日終値は4.5%高 の3.49ドルだった。年初来ではTモバイルUSの株価が53%上昇した一 方、スプリントは16%下落。

4-6月期に加入者は67万5000人増加した。スプリント契約者は 計5770万人で、TモバイルUSの5890万人を下回り、米同業者の中で4 位に後退した。

スプリント会長を兼務するソフトバンクの孫正義社長は4日の電話 会議で、スプリントの事業戦略に確信を持ち、保有する株式を売却する 意向はないと述べた。クラウレCEOは「6カ月前の彼はスプリントへ の信頼を失い、売却する用意もあった」と語った。

4-6月期の売上高は前期比3%減の80億3000万ドルで、アナリス ト予想の83億3000万ドルを下回った。純損益は2000万ドルの赤字だっ た。前年同期は2300万ドルの黒字。

原題:Sprint’s Earnings Show Turnaround Progress for CEO Claure (2)(抜粋)

--取材協力:Scott Moritz.