S&P:米アトランティックシティーを3段階格下げ

米格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は3日、米ニュージャージー州アトランティックシティー の債務格付けを引き下げた。財政難への対応で「明確な計画」が欠如し ていると指摘した。

S&Pは既にジャンク級(投機的水準)となっていた同市の債務格 付けを3段階引き下げ、同級で上から5番目の「B」とした。また、 「クレジットウオッチ・ネガティブ」の指定を維持し、さらなる格下げ があり得ることを示した。同市の行政は1月以来、同州のクリスティー 知事に任命されたケビン・ラビン氏率いる緊急管理チームの監督下にあ る。

ラビン氏は3月に公表した報告書で、債務返済繰り延べや職員削減 の可能性に言及したが、その後、1億100万ドル(約125億円)の赤字と 税基盤の弱体化への対応策について新たな説明はなかった、とS&Pの アナリスト、ティモシー・リトル氏は今回の発表資料で指摘した。

同市の歳入・財政ディレクターのマイケル・スティンソン氏は3 日、投資適格級で4番目に低い「A-」格付けをS&Pに付与された債 券を5月に発行して以来、市の財政状況は変わっていないと説明。「こ の時点での格下げは理解できない」と述べた。

ラビン氏はアトランティックシティーが歳入不足と長期的な構造的 赤字への取り組みで「前進を続けている」と電子メールでコメントし た。クリスティー知事の報道官を務めるケビン・ロバーツ、ブライア ン・マーレーの両氏に電話と電子メールでコメントを求めたが、今のと ころ回答していない。

ブルームバーグがまとめたデータによると、3日の金融市場で同市 の一般財源債(2027年12月償還)の平均利回りは7.26%と、指標となる 地方債の利回りを約4.7ポイント上回る水準で取引された。

原題:Atlantic City Cut Three Steps by S&P, Citing Lack of Debt Plan(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE