中国の経済政策の矛盾を露呈-北京の青い空と地下配管網整備

中国の政策当局は相反する方向に 経済を導くことがあるようだ。

この1週間では、李克強首相が全土の都市で地下の配管網を整備す るため新たな支出に向けた地ならしを進めた。目標とする年7%前後の 経済成長率の実現に寄与すると期待される動きだ。こうした財政支出は 景気減速下でアナリストがまさに見込んでいた刺激策でもある。

一方、中国当局は外国の来賓に好印象を与えるためなら成長率を犠 牲にすることもいとわない。中国政府が世界からの客人を北京に迎える 際には、赤じゅうたんを敷くだけではなく、青い空も用意する。

当局は北京市内の自動車利用の制限や周辺の製鉄所と石炭火力発電 所の一時的な閉鎖で、頻繁に首都を覆う濃いスモッグを一掃する。例え ば、昨年後半に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出 席するため各国首脳が北京を訪れた際、その間の青空は「APECブル ー」と呼ばれた。だが、首脳会議が終わったとたんにスモッグが再び北 京を覆うようになった。

こうしたスモッグ浄化作戦は奏功したかもしれないが、経済面のコ ストもその分大きくなりつつある。8月に北京で世界陸上が開かれ、9 月上旬には抗日戦勝70周年記念式典が開催される予定で、ゴールドマ ン・サックスは製造業と建設業が打撃を受ける可能性があると指摘して いる。2008年8月開催の夏季五輪や昨年のユース五輪、APEC首脳会 議などの過去の行事では工場が休業に追い込まれたことを理由に挙げ た。

原題:The Chinese Policy Paradox: From Blue Skies to Drain Pipes (抜粋)