【個別銘柄】スズキが高い、決算失望の三菱商やカルビー急落

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4日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

スズキ(7269):前日比4.3%高の4661円。4-6月期営業利益は 前年同期比8.3%増の552億円と、市場予想513億円を上回った。インド で四輪車の売り上げが好調だった。クレディ・スイス証券はインド事業 の上振れが国内軽自動車販売の低迷を補完し、営業増益の着地は評価さ れよう、と指摘した。

三菱商事(8058):6.9%安の2467円。4-6月期の純利益は前年 同期比32%減の750億円だった、と4日午後に発表した。市場予想の933 億円を下回った。原油・天然ガスや金属資源の価格下落や販管費の増加 が響いた。

カルビー(2229):5.9%安の5280円。4-6月期営業利益は前年 同期比3.9%増の60億9800万円だった。SMBC日興証券は同証予想66 億円を下回り、ネガティブな印象と指摘。16年3月通期で19%の営業増 益を目指すという強気ガイダンス後の第1四半期が4%増益のため、株 式市場が未達リスクを意識する可能性がある、とした。

IHI(7013):6.7%安の462円。16年3月期営業利益予想を従来 の900億円から750億円に4日午後、下方修正した。シンガポール向けド リルシップ船体工事の図面改正や建造工程の遅延からキャッチアップ費 用の増加、さらに、後続工事の作業エリア確保が困難でノルウェー向け 工事を外注化したことから外注費や輸送費が増えた。

浜松ホトニクス(6965):5.1%安の3100円。14年10月-15年6月 期営業利益は前年同期比14%増の182億円だった。みずほ証券は4-6 月期(第3四半期)のみでは営業利益が8四半期ぶりに前年同期比9% 減となり、ややネガティブサプライズ、と指摘。在庫調整などをモメン タムが低下した理由に挙げ、通期計画達成のハードルは高い印象とし た。

鹿島(1812):5.9%高の650円。4-6月期営業利益は前年同期 比76%増の117億円だった、と4日午後に発表。建設工事や国内連結子 会社の総利益の増加などが寄与した。

ブラザー工業(6448):9.4%高の1847円。16年3月期の連結売上 高予想を従来の7600億円から8300億円に上方修正した。想定為替レート を円安方向に見直したほか、新たにイギリスのドミノ社を連結化したこ とが背景。利益面では、ドミノ社株式の取得で一時的な費用やのれん償 却費が発生するものの、ドミノ連結化によるプラス効果や一部事業での 損益改善で吸収し、従来予想を据え置いた。

NOK(7240):5.2%安の3460円。4-6月期の営業利益は前年 同期比6.4%増の117億円と、市場予想128億円を下回った。

日機装(6376):12%安の1040円。4-6月期の営業損失は9 億3000万円と、前年同期の2億7600万円から赤字幅が拡大した。消費税 増税前の駆け込み需要の反動による透析装置の国内販売の不振が長期化 しているほか、円安による血液回路の輸入コスト上昇なども響いた。

東邦ホールディングス(8129):9.1%安の2885円。4-6月期営 業利益は前年同期比7.7%減の26億8700万円だった。SMBC日興証券 は、同証の期待値を下回りネガティブな印象の決算と指摘。医薬品卸売 事業の粗利益率は6.45%と前年同期の7.72%から大きく低下し、上期計 画6.62%との比較でも弱く、価格低下の影響が懸念されるとした。

日清オイリオグループ(2602):8.7%安の494円。4-6月期の営 業利益は前年同期比28%減の12億4500万円だった。主要原材料の菜種が 高値圏で推移するなど主力の油脂・油糧事業が減益だったほか、円安や カカオ相場の高騰を受けて加工油脂事業も前年同期並みの利益にとどま った。

日本曹達(4041):6%高の782円。4-9月期営業利益予想を26 億円から30億円に上方修正した。クレディ・スイス証券は想定を上回る ポジティブサプライズ、と評価。飼料添加物メチオニンの市況上昇によ る持ち分法利益の拡大したためで、据え置いた通期計画も上方修正され る可能性が高いとみている。

協和エクシオ(1951):9.4%安の1374円。4-6月期営業利益は 前年同期比49%減の18億6600万円だった。マルチキャリアや環境・社会 インフラ関連工事の減少でエンジニアリングソリューション事業の受注 が減少した。

大塚商会(4768):6.8%高の7090円。1-6月期営業利益は前年 同期比4.6%減の232億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券 はサプライズはないが、1-3月期の24%営業減益に対し、4-6月期 は15%の営業増益と底打ちを確認、と指摘。通期営業利益は385億円と 会社計画376億円を若干上回る、と予想した。

トリドール(3397):10%高の1998円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は投資判断「買い」を継続し、目標株価を2000円から2200円 に引き上げた。同証による16年3月期の営業利益予想を70億円としたう えで、会社計画53億円に対する上振れの大きさや海外成長ポテンシャル を、株価は織り込む余地が十分あるとみている。

 オカモト(5122):100円(17%)高の706円とストップ高。4- 6月期営業利益は前年同期比80%増の19億4400万円だった。建材工業用 フィルムが建材用の新規受注や車両用の北米・中国向けなどで伸びたほ か、生活用品も好調だった。また、理研コランダムとの資本業務提携に よる負ののれんを営業外収益に計上したため、16年3月期経常利益予想 を従来の50億円から59億円に上方修正した。

紀陽銀行(8370):6.5%高の1944円。16年3月期純利益予想を77 億円から133億円に上方修正した。さらに、発行済み株式総数の1.11% を上限に自己株を取得する。

ぐるなび(2440):6.9%高の2249円。岩井コスモ証券は投資判断 「B(中立)」から「A(アウトパフォーム)」に、目標株価を2000円 から2500円に上げた。地方展開やコスト削減の効果で今期営業利益の上 振れ期待が浮上。インバウンド消費取り込み支援などの効果も加わ り、16年3月期営業利益は会社計画57億円を上回る前期比18%増の60億 円を予想した。

船井電機(6839):11%安の1256円。4-6月期の営業損益は43 億1000万円の赤字だった。前年同期は21億600万円の赤字。プリンター を中心とした情報機器やオーディオアクセサリーが不振だった。

PCIホールディングス(3918):東証マザーズに4日、上場し た。公開価格2530円に対し2.3倍の5820円買い気配のまま上場初日を終 えた。同社は電子機器を制御する組み込みシステムの開発会社などを傘 下に置く。15年9月期の連結業績計画は、売上高で前期比8.6%増の75 億円、 営業利益で2.8倍の5億円を見込む。