ドルは123円後半、米雇用指標待ち-豪ドル買い主導でドル下落

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東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ド ル=123円台後半で推移。米国の利上げ時期を見極める上で重要な雇用 関連指標待ちの姿勢が強く、ドルの上値は限定的となった。

4日午後3時35分現在のドル・円相場は123円97銭付近。正午すぎ に124円11銭までドルが値を戻す場面が見られたが、オーストラリア準 備銀行(中央銀行)が政策決定会合後に発表した声明内容を受けて、豪 ドル買いが進むと、対円にもドル売りが波及し、一時123円89銭まで水 準を切り下げた。

FPG証の深谷幸司社長は、ドル・円は米雇用統計を控えて、「完 全に様子見状態」だと指摘。その上で、向こう2年で2%までの米利上 げが想定される一方、年内は「利上げペースが緩やか」との見通しを背 景に、ドル高・円安の余地は限られる可能性があるとみている。

米国では7日に7月の雇用統計が発表される。ブルームバーグがま とめた市場予想によると、非農業部門の雇用者数は前月比22万5000人増 が見込まれている。前月は22万3000人増だった。失業率は5.3%と、前 月と同水準の見込み。平均時給は前月比0.2%増と、6月の横ばいから 伸びの加速が予想されている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの山田修輔チーフ FXストラテジストは、非農業部門の雇用増は20万人を超える数字を予 想しているとし、加えて失業率の低下や平均時給の上振れが示されれ ば、「9月利上げがより意識される」とし、ドルにポジティブになると みる。

米供給管理協会(ISM)が3日に発表した7月の製造業総合景況 指数は52.7と、前月の53.5から低下。ブルームバーグがまとめた市場予 想の中央値53.5を下回った。雇用指数は52.7と、前月の55.5から低下し た。

山田氏は、ISM製造業指数の雇用指数が弱かったため、多少懸念 が残る面もあると指摘。雇用統計を控えて、他の雇用関連指標を見極め たいとの意向が強いとし、足元では「動きづらい」と言う。

豪中銀は4日の金融政策決定会合で、政策金利であるオフィシャ ル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の2%に据え置くことを決 めた。今回の決定は市場とエコノミストの予想通り。

声明から一段の通貨安が必要との文言が削除されたことを受けて、 豪ドル買いが活発化。米ドルに対して一時1豪ドル=0.7385ドルと、7 月23日以来の高値を付けた。

--取材協力:大塚美佳、Daisuke Sakai.