ペルミラ藤井代表:1000億円超の大型投資に特化-入札も積極化

欧州系プライベートエクイティ(PE)投資 会社のペルミラは、企業価値が数百億~数千億円規模の日本企業に引き 続き投資していく方針だ。新規株式公開(IPO)も含め最終的に年 率20-25%以上のファンド収益が見込める案件への投資を目指す。入札 による案件取得にも積極的に取り組む考えだ。

15日付で日本代表に就任した藤井良太郎氏(40)は、大規模案件の 方が「当社のグローバルな経験やリソースが生かせる」と述べた。「良 い製品やブランド、製造プロセス、テクノロジーを持ち日本では売れて いるが、海外で知られていないなど潜在能力を出し切れていない企業」 を投資先候補とし、現在複数の企業と協議中であるという。

ペルミラは2005年に日本に進出。08年に農薬世界大手のアリスタラ イフサイエンスの全株式をオリンパスグループから取引総額2500億円 (約22億ドル)で取得、今年2月に同35億1000万ドルで米化学会社に売 却した。12年には回転寿司チェーンのあきんどスシローをユニゾン・キ ャピタルと創業者一族から同8億9500万ユーロ(約1200億円)で取得し ている。

ペルミラは事業分離や、承継問題を抱えながらも成長が見込める企 業を投資先対象とする。藤井氏は政府による企業統治(コーポレートガ バナンス)制度などの強化や、20年の東京五輪を控え日本への「期待感 は大きい」とし投資拡大に向け早期に2人増員して6人体制とする方針 を示した。企業価値が数十億~数百億円台前半の中堅企業は銀行系ファ ンドなどとの出資競争が激しいという。

スシローのエグジット(出口)戦略について藤井氏は、「IPOし ようと思ったら今でもできない会社ではないがアップサイドがあるので 急いでいない」と語った。今後は顧客ニーズの多様化に伴い従来から注 力してきた郊外型に加え、「都心部への出店、新業態への拡大、海外展 開などもうしばらくやっていく」という。

●藤井良太郎(ふじい・りょうたろう)兵庫県出身。東大法卒、ス タンフォード大経営大学院経営学修士課程終了。97年大蔵省入省。2001 年ゴールドマン・サックス証券入社、06年KKRジャパン入社、10年同 社ディレクター兼KKRキャピタル・マーケッツ取締役。15年ペルミ ラ・アドバイザーズ入社、マネージングディレクター。