ドイツ銀を米司法省が刑事捜査、ロシアの取引めぐり-関係者

米連邦検察当局は、ドイツ銀行が複数のロシ ア人顧客のために今年にかけて手掛けた数十億ドル規模の取引を捜査し ている。事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。

関係者らによると、米司法省による刑事捜査の焦点はいわゆる「ミ ラートレード」。こうした取引によってロシア人顧客は当局に適切に警 告せずに資金を国外に動かすことができた可能性があると、関係者の1 人が話している。

ロシアの取引はドイツ銀行の新たな悩みの種として急浮上してい る。ブルームバーグは6月5日、モスクワとロンドンでの60億ドル (約7440億円)の取引がロシア人顧客のマネーロンダリング(資金洗 浄)に絡んでいたかどうかをドイツ銀行が内部調査していると伝えた。 同行は2011年から15年初めにかけて行われた取引を調査していると、関 係者がこの報道当時に話していた。

ドイツ銀行は7月30日、ロシアと英国での「相当な規模」の疑わし い取引を同行が調査していることを確認。具体的な金額や個人名は明ら かにしなかったものの複数の人物を懲戒処分にしたと説明した。

ドイツ銀行の広報担当アマンダ・ウィリアムズ氏は、同行の調査に ついてドイツやロシア、英国、米国などの規制当局に通知したとする7 月30日付の内部リポートに言及したが、それ以上の論評はしなかった。 米司法省のマーク・レイモンディ報道官はコメントを控えた。

事情に詳しい複数の関係者によると、捜査対象にはロシア人顧客が ドイツ銀行を通じてルーブル建てで購入した株式や、同行がロンドン経 由で同じ証券を同様な額のドル資金で購入した同時の取引が含まれる。

原題:Deutsche Bank Said to Be Probed by DOJ on Russia Mirror Trades(抜粋)

--取材協力:Suzi Ring、Ambereen Choudhury.