日経平均が小幅続落、商品安と米統計低調-三菱商、輸出売り

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4日の東京株式相場は、日経平均株価が小幅 に続落。減益決算の三菱商事が午後に急落するなど商社株が下げ、国際 商品市況の下落もあり、鉱業や非鉄金属など資源関連株が安い。米国製 造業統計の低調も嫌気され、電機や機械など輸出株も軟調。

半面、電気・ガス、空運、陸運など原油安メリット業種、医薬品や 小売など内需関連株は堅調に推移し、株価指数を下支えした。日経平均 株価の終値は前日比27円75銭(0.1%)安の2万520円36銭。TOPIX は0.23ポイント(0.01%)高の1659.83と、小幅に5日続伸した。

みずほ信託銀行の浅岡均シニアストラテジストは、「商品市況の下 落ピッチが加速しており、新興国通貨も売られるような展開になってい る。リスクオフというほどではないが、懸念が強まっている」と指摘。 中国経済の減速が他国の統計にも波及し始めており、「前日の米ISM 統計なども外需が弱かったことが重しになった」とみていた。

3日のニューヨーク原油先物は4.1%安の1バレル=45.17ドルと大 幅続落し、北海ブレント原油は49.52ドルと1月以来で初めて50ドル割 れた。イランは制裁解除後直ちに産油量を引き上げる意向を明らかに し、中国の製造業活動の低下も嫌気された。ニューヨーク銅先物 も0.7%安、ロンドン金属取引所(LME)のアルミニウム価格は2009 年7月以来の安値だった。

海通国際証券集団のセールストレーディング責任者、アンドルー・ サリバン氏(香港在勤)は「原油の供給過剰は中国の減速懸念やシェー ルオイルの水準の高さとともにみられる。核開発をめぐる合意により、 イランからさらなる供給が可能になっている状態でもある」と原油市況 の先安観を指摘する。

また、米経済統計の鈍さもきょうの日本株の重しだった。供給管理 協会(ISM)が3日に発表した7月の製造業総合景況指数は、52.7と 前月の53.5から低下。前月は1月以来の高水準だった。6月の米個人消 費支出(PCE)は前月比で0.2%増と、市場予想と一致した。

原油安メリット業種が下支え

ただ、日経平均は朝方に99円安まで下げる場面があったものの、そ の後は一時プラス圏にも転じ、下方圧力は限定的。業種別では、外部要 因の影響を受けにくい内需、中でも原油安メリット業種が堅調に推移 し、相場全般を下支えした。

また、中国株の反発も投資家心理面でプラス。きょうの上海総合指 数は0.6%安まで下げた後に上昇転換、上昇率は3%を超えた。上海、 深圳証券取引所は3日の取引終了後、借株の返済ルール変更に関する声 明を発表。投資家は同一銘柄の売却と買い戻しを同じ日に執行すること ができなくなる。

東証1部33業種は水産・農林、卸売、電機、非鉄、鉱業、機械、鉄 鋼、ガラス・土石製品など16業種が下落。電気・ガス、医薬品、空運、 小売、陸運、不動産など17業種は上昇。東証1部の売買高は23億8340万 株、売買代金は2兆8694億円。上昇銘柄数は883、下落は889。

売買代金上位では三菱商が急落。販売費・一般管理費の増加や資源 関連投資先の受取配当金の減少などから、午後1時に発表した4-6月 期の税引前利益は前年同期比31%減だった。村田製作所やJT、キーエ ンス、三井物産、富士通も下げ、4-6月期営業利益の進捗(しんちょ く)率が21%にとどまったカルビーも安い。半面、東京電力やアステラ ス製薬、スズキ、良品計画、コーセー、三菱地所、JR東日本は高く、 4-6月期の営業利益が市場予想を上回ったスズキは上げた。

--取材協力:Anna Kitanaka.

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