【個別銘柄】好決算ホンダや田辺三菱薬が急伸、帝人は安い

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3日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ホンダ(7267):前営業日比8.8%高の4328.5円。4-6月期連結 営業利益は前年同期比16%増の2393億円と、市場予想1861億円を上回っ た。四輪事業で台数変動や構成差に伴う利益増、コストダウンなどが寄 与したほか、金融サービス事業で円安が貢献した。野村証券は北米やイ ンドネシア、インドで四輪の新型車効果により採算改善が一定程度期待 できるとし、投資判断を「ウエート下げ」から「中立」、目標株価 を3750円から3950円に上げた。

田辺三菱製薬(4508):7%高の2211円。4-6月期営業利益は前 年同期比66%増の227億円だった。ロイヤリティ収入などの伸びや研究 開発費の減少などが寄与した。クレディ・スイス証券はロイヤリティは 強いと評価。据え置かれた上期と通期予想について第2四半期以降に上 方修正される可能性は高い、と分析した。

塩野義製薬(4507):5.2%高の5200円。4-6月期営業利益は前 年同期比56%増の125億円だった、と3日午後に発表。市場予想は120億 円だった。国内医療用医薬品では高脂血症治療剤「クレストール」や高 血圧症治療剤「イルベタン」、海外では閉経後膣萎縮症治療薬 「Osphena」が堅調に推移し増収を確保したことや販管費の減少が貢献 した。

日本特殊陶業(5334):5.5%高の3465円。4-6月期営業利益は 前年同期比17%増の176億円と、市場予想169億円を上回った。北米や欧 州市場での自動車販売好調を受け、新車販売用の出荷が堅調となったほ か、ASEAN地域で回復基調となった。

帝人(3401):7.3%安の420円。野村証券は投資判断を「買い」か ら「中立」に、目標株価を560円から520円に下げた。ポリカーボネート の採算はく落で2017年3月期の増益率は鈍化する、とみた。

日東電工(6988):4.3%安の8984円。ジェフリーズ証券は投資判 断を「買い」から「ホールド」に、目標株価を1万1200円から8600円に 下げた。産業用テープ事業は長期的な成長が見込まれるものの、短期的 な逆風は強く無視し難いと指摘。スマートフォン販売の鈍化見通しを踏 まえ偏光フィルムとITOフィルムの売り上げ予想を引き下げた。16年 3月期営業利益予想を1400億円から会社計画と同じ1200億円、来期 を1400億円から1150億円に減額した。

日新製鋼(5413):9.7%安の1298円。4-6月期営業利益は前年 同期比56%減の10億1300万円だった。国内での在庫圧縮を目的とした生 産調整や海外での市況低迷などが響いた。従来未定としていた16年3月 期営業利益予想を前期比31%減の145億円とした。

トプコン(7732):18%安の2285円。4-6月期営業利益は前年同 期比50%減の8億7400万円だった。IT農業の一時的な停滞や新基幹シ ステムの稼働開始に伴う費用が発生。通期営業利益予想を従来の220億 円から190億円に下方修正した。

コーセー(4922):7.1%高の1万2910円。16年3月期営業利益予 想を240億円から280億円に上方修正した。国内主要ブランドの販売が好 調なほか、インバウンド需要の取り込みも続くとみている。

ミネベア(6479):5.9%高の2057円。4-6月期営業利益は前年 同期比19%増の125億円だった。野村証券は新製品切り替えの端境期に あるバックライト(BLU)の収益が計画ほどは落ち込まず、会社計画 の120億円を上回ったと評価。7-9月期はBLUの売り上げが4-6 月期比で最大3倍近くに増加する可能性がある、とみている。

TAC(4319):25%高の268円。4-6月期営業利益は前年同期 比41%増の8億800万円と、通期予想6億3000万円をすでに上回った。 個人教育事業で、公認会計士や税理士講座などが好調だったほか、法人 研修では企業の採用人員増の継続などで企業研修が好調だった。

スズキ(7269):3.4%高の4467.5円。資産家ダニエ ル・ローブ氏 の米ヘッジファンド会社、サード・ポイントは7月31日付でスズキ株を 取得したことを明らかにした。サード・ポイントは投資家向け書簡で、 スズキがインドで保有するグジャラート工場や、現地子会社マルチ・ス ズキからのロイヤリティー 収入などの資産は本社の時価総額を上回る 価値があるとみていると述べた。

日本板硝子(5202):8.6%安の117円。4-6月期営業利益は前年 同期比3.7%増の31億1300万円と、市場予想53億円を下回った。クレデ ィ・スイス証券は上期計画に対する進ちょく率は35%でやや低調な出足 と指摘。高機能ガラス事業が想定外の大幅減益とした。

JVCケンウッド(6632):9.6%安の263円。4-6月期営業損益 は10億6700万円赤字と前年同期の3億3900万円黒字から転落した。買収 効果などで増収だったが、事業売却や為替変動が影響。光学&オーディ オセグメントを除いた全セグメントで減益となった。

オークマ(6103):7.6%安の1112円。4-6月期営業利益は前年 同期比2.8倍の34億1700万円だった。SMBC日興証券は同証予想38億 円を下回っており、やや物足りない印象と指摘。円安効果が十分享受で きなかったことや米州の在庫増加による未実現利益の発生などが主因と みている。

村田製作所(6981):3.4%高の1万9025円。4-6月期営業利益 は前年同期比73%増の640億円と、市場予想613億円を上回った。スマー トフォン向け製品が大幅に伸長した。野村証券は季節的に最需要期にあ たる中国スマホの需要変化をそつなく収益につなげたと評価。コア推奨 銘柄として投資判断「買い」を継続した。

スタートトゥデイ(3092):9.6%高の4355円。4-6月期営業利 益は前年同期比30%増の37億3300万円だった。SMBC日興証券は同証 予想33億円を上振れ、ポジティブと評価。販促施策が奏功し、受託ショ ップの商品取扱高が22%増と伸び率が回復した点が同証との差異の主因 とみた。

テレビ東京ホールディングス(9413):9.2%高の2135円。4-9 月期営業利益予想を従来の21億9500万円から35億円に上方修正した。テ レビ東京のアニメ事業収支などが前回予想を上回る見込みなどが寄与す る。

UACJ(5741):8.9%安の267円。16年3月期通期営業利益予想 を従来の265億円から170億円に下方修正した。足元のアルミ地金市況価 格の下落などが響くとみている。

グンゼ(3002):6.5%高の359円。4-6月期営業利益は前年同期 比28%増の11億6900万円だった、と3日午後に発表。メディカル分野や エンジニアリングプラスチックス分野などの機能ソリューション事業が 堅調だった。

資生堂(4911):6.5%高の3196円。4-6月期営業利益は前年同 期比9.6倍の130億円だった。国内でインバウンド売り上げが拡大し、中 国など海外も好調だった。加えて、15年12月期の営業利益予想を280億 円から300億円に上方修正した。バークレイズ証券は四半期営業利益は 同証予想50億円を上回り、ポジティブと評価した。

中部飼料(2053):10%高の1169円。4-6月期営業利益は前年同 期比2.5倍の9億1800万円だった。さらに、伊藤忠商事、日本ハムとの 資本業務提携も発表した。

ウシオ電機(6925):7.6%高の1636円。4-6月期営業利益は前 年同期比62%増の23億3900万円だった。円安効果に加え光源事業で固体 光源事業が拡大したほか、装置事業での映像画像事業の拡販が寄与し た。

宇部興産(4208):8.8%高の236円。4-6月期営業利益は前年同 期比42倍の95億8000万円と、市場予想の56億円を上回った。セグメント 別で主力である化学の営業損益が35億円の黒字と前年同期28億円の赤字 から改善したほか、ナイロン樹脂が食品包装フィルム用途を中心に出荷 が堅調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は化学品が大きく 上振れ、決算の印象はポジティブと評価した。

三菱倉庫(9301):8.8%安の1646円。4-6月期営業利益は前年 同期比17%減の26億6500万円だった。物流事業で港湾運送の貨物取扱量 が減少したほか、販管費の増加などが響いた。