ドルは124円前後、米主要指標控え底堅い-米利上げ時期見極め

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東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル =124円ちょうど前後で推移。雇用統計など米利上げ時期を探る上で注 目の米経済指標の発表を週内に控え、ドルは底堅い展開となった。

3日午後3時55分現在のドル・円相場は124円03銭前後で、一時 は124円12銭まで強含む場面が見られた。前週末の海外市場では米雇用 コスト指数の下振れを受け、一時123円52銭までドル売り・円買いが進 んでいた。

外為どっとコム総合研究所の石川久美子研究員は、市場では9月の 米利上げ期待が根強く、「それを補強するような材料を待っているとこ ろはあるが、このところ雇用関連の特にコスト面の伸びがあまりにも弱 いので不安もある」と指摘。「本当に経済データを確認していくしかな い」と語った。

ユーロ・ドル相場は前週末の海外市場で一時1ユーロ=1.1114ドル と4営業日ぶりの水準までユーロ高・ドル安に振れたが、この日の東京 市場では1.09ドル台後半でのもみ合いとなり、同時刻現在は1.0985ドル 前後。ユーロ・円相場は1ユーロ=136円台前半を中心とした小動き で、足元では136円24銭前後となっている。

米国ではこの日、7月の米供給管理協会 (ISM)製造業景況指 数や6月の個人消費支出が発表される。また、7日には注目の7月の雇 用統計の発表が予定されている。

前週末の海外市場では、第2四半期(4-6月)の米雇用コスト指 数で賃金・給与の伸びが前期比0.2%上昇と1982年の調査開始以来で最 低となったことで、年内の利上げが後ずれする可能性が意識され、2年 債利回りが1カ月ぶりの大幅低下となった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の村田雅志通貨ストラ テジストは、今週米国で発表される製造業景況指数や新規失業保険申請 件数、雇用統計などで「雇用の改善が確認できて、加速するような数字 となれば、9月の利上げ観測が強まるだろう」と予想。米経済指標の結 果次第だが、「ドル買いの方向に行くと思う」と語った。

一方、上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、米労働コス ト指数が弱い内容だったことで、「今週の米雇用統計での平均時給の上 昇も期待できなくなったことから、労働参加率が高まっての失業率の改 善、非農業部門雇用者数の大幅増加などが示されないと、積極的なドル 買いにつながらない」と指摘した。

--取材協力:池田祐美.

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