ギリシャ首相に依然高いハードル-デフレ抜け出せない経済

ギリシャのチプラス首相は母国を守るため、 国際通貨基金(IMF)やユーロ圏首脳ばかりか自党の議員とも闘って きた。しかし、これら相手に勝るとも劣らないハードルとして浮上して きたのが自国経済だ。

失業率が25%台に達し、物価下落と製造業の縮小が進む中で、チプ ラス首相は成長回復という極めて難しい課題に挑む。今週発表の失業率 などの経済統計ではデフレから抜け出せない病んだギリシャ経済があら ためて示される見通しだ。

さらにギリシャが実施している資本規制が経済の機能を阻害してい ることもデフレ圧力を高めている。同国経済は今年ユーロ圏で唯一マイ ナス成長となる見込み。

J・サフラ・サラシン銀行のストラテジスト、アレッサンドロ・ビ ー氏はギリシャはリセッション(景気後退)に慣れる必要があろうと述 べ、「迫りくる緊縮措置は経済情勢を一段と悪化させよう。急ペースの 景気回復という望みは恐らくかなわない」と説明した。

4月のギリシャ失業率は25.6%だった。6日に発表される5月の失 業率もほぼ同水準が見込まれる。3日にマークイット・エコノミクスが ギリシャの7月の製造業購買担当者指数(PMI)を発表。来週公表さ れる4-6月(第2四半期)GDPに先立ち、7日には7月の消費者物 価指数(CPI)が発表される。

原題:Tsipras Battling on All Sides Finds No Solace in Greek Economy(抜粋)

--取材協力:Deborah L Hyde、Mark Evans.