米富豪コーク氏:ウォール街の大銀行への「福祉」に終止符を

米国で来年行われる選挙に影 響を及ぼす多額の資金拠出を表明している保守系ネットワークの指導者 で富豪のチャールズ・コーク氏は、大手米銀への「企業福祉」とも呼べ る状況に終止符を打つよう呼び掛けた。

コーク氏は8月1日に米カリフォルニア州の高級ホテルで約450人 の資金提供者を集めて会合を開いた際、金融業界をやり玉に挙げた。同 氏は大銀行が「企業福祉の最大の支持者」の一つであり、金融危機時に は公的支援を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)からの無制限の融 資にアクセスしたと指摘。一方で、危機を契機に導入された金融規制の 負担を最も背負ったのは小規模の地方銀行で、その多くが廃業に追い込 まれたと付け加えた。

小さな政府をスローガンに掲げるコーク氏は、大銀行の政治的貢献 がこうした銀行の優位性の維持につながっていると述べ、「破壊的サイ クルが続いている」と語った。

コーク氏と弟のデービッド・コーク氏が率いる保守系ネットワーク は2016年の選挙期間に8億8900万ドル(約1100億円)を投じると表明し ている。同ネットワークには今回の会合を主催したフリーダム・パート ナーズのほか、アメリカンズ・フォー・プロスペリティーなどの団体が 含まれる。

コーク兄弟はこれまで関連団体の会合を報道機関に公開してこなか ったが、今回の会合ではブルームバーグ・ニュースなど複数のメディア に対し、出席者へのアプローチを控えるなど一定の条件の下で立ち入り を認めた。

政治家にとっては、コーク兄弟のイベントは最も重要な保守系後援 者と接触できる機会。今回の会合では共和党から大統領選に出馬を表明 しているカーリー・フィオリーナ氏とスコット・ウォーカー・ウィスコ ンシン州知事がスピーチした。2日にはジェブ・ブッシュ元フロリダ州 知事、マルコ・ルビオ、テッド・クルーズ両共和党上院議員が参加する 予定。

原題:Koch Calls for End to ’Corporate Welfare’ for Wall Street (抜粋)