債券反落、10年入札控え売り優勢-0.4%近辺では需要乏しいとの見方

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債券相場は反落。前週末の米国市場の流れを 引き継いで買いが先行した後、あすに10年債入札を控えて売り優勢の展 開となった。市場参加者からは、0.40%付近では投資家需要が乏しいと の見方が出ていた。

3日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前週末比9銭高 の147円64銭で取引を開始。147円67銭まで上昇した後は、水準を切り下 げる展開となり、午後には一時6銭安の147円49銭を付けた。結局、1 銭安の147円54銭で取引を終えた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値を0.5ベー シスポイント(bp)下回る0.40%と、7月28日以来の低水準で開始し、午 後に入ると0.415%まで上昇している。

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「10年債入札 を控えた調整で上値が重い」とした一方、原油安や米債高などの外部環 境の良さもあり、調整もそれほど進んでいない状況だと説明。入札につ いては、「絶対水準の低さや339回債の需給が緩めなこと、過去の入札 と照らし合わせても、テールが拡大する可能性が高い」とみる。

前週末7月31日の米国市場では、一部企業の決算不振を背景に主要 株価指数が下落した。一方、米国債相場は4-6月の賃金・給与が過去 最低の伸びにとどまったことを背景に買いが膨らみ、10年債利回りは前 日比8bp低下の2.18%となった。

財務省は4日、10年利付国債の入札を実施する。表面利率(クーポ ン)は0.4%に据え置きとなる見込み。発行額は前回債と同額の2 兆4000億円程度となる。

UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「利回り0.4%近 辺で最終投資家の需要は期待しづらい」とした上で、「相場が調整しな いと入札は良い結果を見込めない」と話した。

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本の結果による と、残存期間1年以下、25年超の応札倍率が前回から低下した一方、10 年超25年以下は上昇した。

UBS証の井川氏は、「日銀オペの結果があまり良くなかった」と し、超長期債がやや売られていると指摘した。

20年物の153回債利回りは一時1.17%と、日本相互証券が公表した 前週末午後3時時点の参照値から1.5bp上昇した。30年物の47回債利回 りも一時1.42%と、1.5bp水準を切り上げ、その後は1.415%で推移して いる。

--取材協力:池田祐美、Daisuke Sakai.

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