英中銀が前代未聞の試み、政策と議事録同時公表-情報の洪水に

覚悟しよう。イングランド銀行(英中央銀 行)は8月6日、決定した金融政策と採決の内訳、政策委員会の議事 録、最新の経済予測を全て同時に発表する。

これだけの情報を同時発表するのは主要中銀で前例がない。「スー パー・サーズデー」と銘打たれたこのイベントに向けて、カーニー総裁 が率いる金融政策委員会(MPC)はまず7月29日に会合を予定した。

政策金利が過去最低の時代は終わりに近づいているとカーニー総裁 は先ごろ発言しており、エコノミストや投資家らは来月6日の情報の洪 水からヒントを拾い今後の動きを読まなければならない。

金融政策決定と同時の大量の情報・データ公表は主要7カ国(G 7)中銀の中で初めて。これで当局は、決定の理由を直ちに説明でき る。エコノミストらは今まで、少しずつ公表される断片的なデータから 全体像を把握しようとしてきた。

スコシア銀行のエコノミスト、アラン・クラーク氏(ロンドン在 勤)は「大量の情報とデータの過負荷によって頭がくらくらするのは確 実だ」として、「疲れる1日になるだろう」と話した。

問題はデータの量だけではない。英中銀の四半期物価報告は常に注 目されているが、今回は利上げ開始時期についてMPCの考えが転換点 に立っているタイミングでの発表だ。過去最低の0.5%から政策金利が 引き上げられれば、英国ではここ10年近くで初の引き締め局面となる。

8月の決定のために当局者らはまず、7月29日の「MPC前会合」 でスタッフから説明を受けた。8月5日に採決し、決定を6日正午に発 表。カーニー総裁はその45分後に記者会見を始める。米連邦公開市場委 員会(FOMC)は政策と声明を同時に発表するが、議事録は後日公 表。議事録の同時公表は英中銀が初めてとなる。

原題:Carney Begins Final Countdown to Bank of England Data Overload(抜粋)

--取材協力:Jennifer Ryan.

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