産金業界はナイフの刃の上にいる状態-株安で2.4兆円吹き飛ぶ

金相場が今月、5年ぶりの安値に下落したこ とにより、世界の大手産金会社が苦境に陥っている。これらの企業は既 にコスト削減や債務の支払いに苦しんでいる。

金相場下落により投資家心理が冷え込み、カナダのバリック・ゴー ルドや米ニューモント・マイニングなどの大型鉱業株30銘柄で構成する フィラデルフィア・ゴールド・アンド・シルバー指数は2001年以来の低 水準となった。同指数は20日まで5営業日続落し、時価総額のうち190 億ドル(約2兆4000億円)相当が消え去った。

金相場の下落は世界の産金会社の利益に打撃を与え、バランスシー トを圧迫している。産金大手の債務は過去最高の総額315億ドルに上っ ている。

米JPモルガン・チェースの資産規模20億ドルの天然資源ファンド でポートフォリオマネジャーを務めるジェームズ・サッ トン氏は「産 金業界全体がナイフの刃の上にいるような状態だ」と指摘。「利ざやは 極めて小さい。どの企業も金相場の上昇を必要としている。一部の企業 は困難な状況に陥るだろう」と述べた。同氏は産金株の投資判断を「ア ンダーウエート」としている。

サットン氏によれば、全てのコストを考慮した産金業界の損益分岐 点の平均は1オンス=約1200ドル。金現物相場は20日、1086.18ドル と、10年3月以来の安値を付けた。

原題:Gold Miners on ‘Knife Edge’ as Slump Wipes Out $19 Billion (1)(抜粋)

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