日本のリスク増大をフィッチ指摘-債務圧縮で成長に依存

日本が債務圧縮で経済成長への依存を強めて いることは同国のリスク増大を意味すると、フィッチ・レーティングス が指摘した。

フィッチのアジア太平洋ソブリン部門責任者、アンドルー・カフー ン氏は21日の都内でのインタビューで、「財政安定化への主な原動力」 として成長に頼ることは赤字と政府債務の圧縮に集中的に取り組む方法 に比べ「リスクが大きい」と語った。プライマリーバランス(基礎的財 政収支)を5年以内に黒字化するという政府目標は現時点で「やや厳し い」と述べた。

日本は対国内総生産(GDP)比で200%を超える債務の圧縮を図 っている。内閣府は22日、政府が掲げる2020年度のプライマリーバラン ス黒字化の目標達成は現状では困難との見通しを示し、同年度は6 兆2000億円の赤字との試算を公表した。

フィッチは4月に日本の格付けを「A」に引き下げたが、現時点で 一段の引き下げは考えていない。「ステーブル(安定的)」との見通し の有効期間は1年半-2年だとカフーン氏が述べた。

「格付けに関して一段とネガティブな行動を取るとすればそれは、 日本政府の財政再建への決意が揺らいでいないというフィッチの確信が 弱まったことを反映するものだ」と同氏は述べた。

プライマリーバランスの試算で日本政府がこれまで前提としてきた 中長期で2%の実質成長率については、実現する「可能性は極めて低 い」と指摘した。

カフーン氏はまた、日本銀行の資産購入プログラムの実行性が限界 に近づいているとの見方を示し、日銀は緩和の「終点に行きつく」可能 性があると述べた。「金融政策を通じてできることの限界が近づいてい るという認識が恐らく広がっている。過去2年の成長は緩和政策から相 当の循環的後押しを得たが、これは永久には続かない」と語った。

原題:Fitch Warns Risk of Japan Relying on Growth for Debt Reduction(抜粋)

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