石油業界の重鎮として知られるゲーリー・ロ ス氏が、原油価格が5年以内に再び1バレル=100ドルに上昇する可能 性が高いとの見通しを示した。供給が減少し需要に対応できなくなるた めと説明している。

コンサルタント会社PIRAエナジー・グループの創業者であるロ ス氏は原油市場について、多くの市場関係者が考えているほど供給過剰 とはなっておらず、サウジアラビアは新規掘削せずに可能な限りの量の 原油を生産しているため余剰能力は逼迫(ひっぱく)していると指摘し た。

ロス氏は20日、ロンドンでインタビューに応じ「現時点の価格は持 続不可能だ。向こう5年間のいずれかの時点で原油価格は1バレル =100ドルに達すると考えざるを得ない」と述べた。

ロス氏は昨年、原油価格が約50%下落する前に弱気姿勢に転じた。 同氏の見通しは、価格は「より長期にわたって下落する」と予想してい る英BPのボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO)と同様の見方をし ている他のアナリストや投資家とは異なる。サウジのヌアイミ石油鉱物 資源相は昨年12月、原油価格が再び100ドルに達することはないかもし れないと予想。国際エネルギー機関(IEA)は原油市場について「大 幅な供給過剰となっている」と指摘した。

ロス氏はこれらの見方について、生産各社が設備投資を削減する 中、原油価格が50ドルに下落したことによる北米以外の国々の生産への 影響を考慮していないと説明。石油輸出国機構(OPEC)による供給 にさらに支障が出る可能性があることに加え、燃料が割安となったこと による消費拡大も原油価格を下支えするとの見方を示した。

原題:Oil Guru Who Called 2014 Slump Sees Return to $100 Crude by 2020(抜粋)

--取材協力:Angelina Rascouet.

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE