中国国営メディアを信じるなら、中国株の急 激な下げの主犯格には空売りと海外投資家が含まれる。中国株式相場は 3週間で時価総額3兆2000億ドル(約392兆円)を失った。これは本土 の取引所で1分間に約10億ドルずつ吹き飛んだ計算になる。

中国証券監督管理委員会(証監会)は、悪意のある空売りを取り締 まる方針を先週発表。市場操作が相場急落に拍車を掛けているという当 局の潜在的なメッセージを際立たせる格好となった。

しかしデータが別のストーリーを示唆していることは問題だ。上海 証券取引所のショートポジション(売り持ち)は2日時点で19億5000万 元(約385億円)と、中国株の時価総額全体の0.03%未満にすぎない。 弱気派は6月12日以降、ポジションの半分余りを解消した。また中国株 における海外のマネーマネジャーの保有比率は3%に満たず、しかもこ れら投資家は相場が下げる中で中国株を買い増している。

過去最長の強気相場でバリュエーション(株価評価)が持続不能な 水準に押し上げられていたことが、相場急落のより確からしい理由だと 内外のアナリストはみている。信用取引をかつてない規模で利用してい た中国の投資家は、株価が今後も上昇し続けると信じられなくなり、こ うした取引を縮小しつつある。

北京にある長江商学院の滕斌聖副院長は、中国当局は株価が大きく 下げる際にスケープゴートを探すのでなく、市場における政府の役割を 減らすという方針を推進すべきだと指摘した。投資家の信頼回復を目指 し、利下げや信用取引規定の緩和、取引コスト引き下げが実施された が、株価は先週下げ止まらなかった。

同副院長は3日の電話取材に対し、「中国当局は相場急落に歯止め をかけようとしているが、方法が明らかに間違っている。中国株式相場 は既に世界で最も操作された状態にあり、投資家に売りをやめさせるこ とはできない」と述べた。

中国銀河証券のストラテジスト、チン・シアオビン氏(北京在勤) は「株価急落の主因は相場があまりに上がり過ぎて、多くの銘柄のバリ ュエーションが極めて高水準だったことにある」と指摘した。

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原題:Losing $1 Billion Each Minute, China Blames the Wrong Group (3)(抜粋)

--取材協力:Amanda Wang、Alfred Liu、Tian Chen、Fox Hu.

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