1929年のウォール街ではJPモルガンとギャ ランティ・トラストだった。今の中国では中信証券(CITIC証券) や国泰君安証券だ。時空の隔たりはあるが、中国の証券会社は86年前の 米銀と同じ戦略で株価急落に対処しようとしている。

29年10月24日に当時の大手米銀5行が会合を持ち、資金を集め相場 を下支えする対策を打ち出した。その効果はすぐに表れた。「暗黒の木 曜日」のパニック売りから株価は持ち直し、米紙ニューヨーク・タイム ズ(NYT)は銀行による下支え策を称賛した。

だがその効果も長くは続かなかった。その翌週の月曜日には売りが かさみダウ工業株30種平均は13%下げた。添付のチャートで示すよう に、その後の3週間でさらに34%下落した。

交銀国際の洪灝ストラテジストは、中国の株価対策の効果もつかの 間だろうと予想する。中国の証券会社21社は4日、大型株基金に1200億 元(2兆3700億円)を拠出すると表明。中国ではこのほか上海株の急落 に歯止めをかけることを狙い、新規株式公開(IPO)の停止や空売り を抑制する当局の取り組みなどが相次いでいる。

洪氏は「この市場では1200億元は1時間と続かないだろう。投資家 が割安とみている優良株には恩恵を与えるかもしれないが、小型株・テ クノロジー株のバブル崩壊が続く公算大だ」と述べた。

原題:China Brokers Dust Off Wall Street Playbook From 1929 Crash (1)(抜粋)

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