中国株式市場では6月半ば以来、時価総額で 2兆4000億ドル(約300兆円)相当が吹き飛び、そうした市場の混乱を 利用して安値拾いを狙う投資家は本土以外の市場に賭けている。

米ブラックロックのH株(香港上場の本土株)に連動する上場投資 信託(ETF)には先月、5億8800万ドルが流入。流入額は2012年12月 以降で2番目の大きさとなった。一方、A株(中国本土株)に投資する 米最大のETFからは過去最大となる3億3700万ドルが流出した。

上海総合指数は6月12日に付けたピークから24%下落し、資金流出 を招いている。これとは対照的に、H株は割安なバリュエーション(株 価評価)が相場の一段の落ち込みに対するクッションとなり、レバレッ ジ投資の解消に影響されにくい。ブルームバーグがまとめたデータによ れば、二重上場している銘柄は香港市場では本土市場と比べて20%余り の割安水準で取引されている。

シュローダー・インベストメント・マネジメントの新興市場株責任 者、アラン・コンウェイ氏(ロンドン在勤)は電話インタビューで、 「投資家は行き過ぎたバリュエーションを持つ他の株式と比べてH株の 価値は良好だと考え始めている」と指摘。「こうした評価の格差によ り、若干の乗り換えが出るだろう」と予想した。

原題:As Investors Flee China Rout, Bargain Hunters Turn to Hong Kong(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE