ギリシャ不払い信用事由でない-7月デフォルトならCDS決済

更新日時

ギリシャによる国際通貨基金(IMF)向 け17億ドル(約2080億円)の支払い不履行に伴い、クレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)の支払いが発生する可能性はほとんどないと アナリストやトレーダーは考えている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)に よれば、2者間の取り決めであるIMF融資の返済不履行は、国債のク ロスデフォルトを引き起こす要件とならず、ギリシャ国債を保証する CDSのクレジットイベント(信用事由)に該当しない見通しだ。JP モルガン・チェースとバークレイズによると、IMF融資は2012年のギ リシャ債務再編以前のものであり、その意味でもCDSの保証対象外と なる。

ロンドンに拠点を置くLNGキャピタルのルイ・ギャルグール最高 投資責任者(CIO)はギリシャによるIMF向け支払いの不履行につ いて、「それが破綻の引き金を引くわけではなく、人々が考えるほど緊 急の問題ではない。7月に期限が到来する2者間および対外的債務を返 済する十分な流動性がギリシャになく、その支払い不履行はデフォルト (債務不履行)に該当し、CDSの決済を発生させる」と分析した。

7月は欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債約35億ユー ロ(約4775億円)相当が20日に償還期限を迎える。このほか14日の117 億円の円建て債務返済、17日の約7100万ユーロの国債利払いにもギリシ ャ政府は対応を迫られる。

JPモルガンの金利ストラテジスト、ジアンルカ・サルフォード氏 (ロンドン在勤)はギリシャの不払いに関連し、「国債のクロスデフォ ルトは起きず、CDSの決済が発生することもなかろう。このため市場 は7月の返済期限に関心を向けている」と指摘した。

原題:No Default Seen in Credit Swaps by Greek Failure to Pay IMF (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE