債券は下落、あすに10年入札控え売り圧力-超長期債オペ見送り嫌気も

更新日時

債券相場は下落。あすに10年利付国債入札を 控えて売り圧力が掛かった。市場参加者からは、日本銀行がきょう実施 の国債買い入れオペで超長期ゾーンが見送られたことも売り手掛かりに なったとの見方が出ている。

1日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比13銭安の146 円84銭で開始した。いったん8銭安の146円89銭まで下げ幅を縮めた が、再び売りが優勢となり、午後に入ると一時146円67銭まで下落し た。結局は22銭安の146円75銭で引けた。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、10年債入 札を控えているということもあって長期ゾーンがじりじりと売られる展 開だと指摘。10年債入札については、「慎重スタンス。利回り0.4%台 後半では買いたい意向も強いが、同日に米雇用統計が発表されることが 足かせ」だと話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベー シスポイント(bp)高い0.465%で開始した。徐々に水準を切り上げ、午 後に入ると0.485%と6月26日以来の水準まで上昇した。

新発20年物の153回債利回りは、午後に入って一時4bp高い1.23% を付けた後、1.22%に戻している。新発30年物の47回債利回りも午後 に3.5bp高い1.46%まで売られた後、1.45%で取引されている。

モルガン・スタンレーMUFG証券の杉崎弘一債券ストラテジスト は、「10年債入札や米雇用統計などイベントを控えて買いづらい」と話 した。日銀の国債買い入れオペについては、「10年超ゾーンが入ると思 っていたら、3-5年ゾーンが入った。このため10年超ゾーンを売ろう としていた向きが午後に20年債などに売りを出している」と説明した。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペの結果によると、残存 期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下の3本とも応札倍率が 前回から上昇した。

財務省は2日に10年利付国債入札を実施する。表面利率(クーポ ン)は前回債から据え置きの0.4%となる見込み。発行予定額は前回債 と同額の2兆4000億円程度となる。

UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「今回の10年債入 札は、入札後のかく乱要因が多い。調整がなければ最低限の購入にとど めるべきだろうが、日銀の国債買い入れもあり、大幅な金利上昇は避け られる見込みが強いため、0.5%台半ばまでの金利上昇があれば買い場 だと考えてもいいだろう」と言う。

--取材協力:池田祐美.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE