米国株:四半期ベースで下落、ギリシャ情勢の先行き不透明で

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30日の米株式相場は四半期ベースでの上げが 9四半期連続で途切れた。ギリシャ財政の先行きが急速に不透明感を増 したことが背景にある。

S&P500種株価指数は四半期ベースでは0.2%下落。前日比で は0.3%上げて2063.11で終了した。前日は2014年4月以来の大幅安だっ た。ダウ工業株30種平均は前日比23.16ドル(0.1%)高の17619.51ドル で終えた。

ギリシャはニューヨーク時間午後6時までに国際通貨基金 (IMF)に17億ドルの支払いを履行する必要がある。S&P500種は 年初来では0.2%高。前年までは3年連続で2桁の上げを記録してい る。

フェニモア・アセット・マネジメントの調査ディレクター、ジョ ン・フォックス氏は「ギリシャ問題が四半期末というタイミングで大き くなり、市場をかき回している。米国株は100%適正水準で取引されて いる。過大評価もされていないが、割安でもない。債券はかなり苦戦し ている」と語った。

ギリシャの要請

ギリシャ政府は欧州安定化メカニズム(ESM)から2年間の支援 を要請。IMFには支払い延期を、欧州中央銀行(ECB)には緊急流 動性支援の延長を求めた。ドイツのメルケル首相は7月5日のギリシャ 国民投票まで交渉はしない姿勢を示した。

S&P500種は前日に2.1%下落し、2014年4月以来の大幅安になっ ていた。この日は高く始まったものの、上げを失う場面もあった。債権 団がギリシャの新たな提案に芳しい反応を示さなかったことが背景にあ る。

S&P500種は今週、200日移動平均をあと5ポイント弱で割り込む 水準まで下げる場面もあった。同指数は2012年以降、同移動平均を1回 しか下回っていない。

4-6月期の成績

S&P500種は4-6月期に最大で3%上昇し、5月21日には最高 値を更新した。企業の合併・買収(M&A)活動を背景にヘルスケア株 指数は2.6%上昇。債券利回り上昇を好感して金融株は上げたが、公益 事業株は配当利回りの魅力が弱まり6.6%下落した。

この日発表された6月の米消費者信頼感指数は予想以上に上昇し た。景気や労働市場に関する消費者の楽観的な見方が強まった。

原油相場が四半期ベースで2009年以来の大幅高となったものの、 S&P500種のエネルギー株指数はその恩恵を受けず2.4%下落し、4四 半期連続の下げを記録。過去1年では24%下げている。ニューヨーク原 油市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は 四半期ベースで25%上昇した。

原題:U.S. Stocks Halt Quarter Win Streak, Treasuries Fall With Dollar(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

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