NY外為:ユーロ軟調、四半期では底堅い-ギリシャ混乱でも

更新日時

ギリシャがユーロ離脱をほのめかしても、ユ ーロの力強さに衰えはみられない。ユーロは四半期ベースでは2014年初 め以降で初の上昇となった。

30日の外国為替市場ではボラティリティが高まり、ユーロは主要通 貨の大半に対して値下がりした。ギリシャはこの日、ユーロ圏から新た な2年間の救済を受けるべくプログラムの設定を要請した。同国の財政 破綻は目前に迫っている。ユーロはただ、月間および四半期ベースでは 上昇の勢い。ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性が浮上する中で、際 立った底堅さを見せている。

ワラックベス・キャピタルのマネジングディレクター兼シニアスト ラテジスト、イリヤ・フェイギン氏は「ユーロ圏加盟が流動的となる可 能性が生じれば、ユーロにとってはネガティブだ。だが規模の大きい他 の加盟国が同じ道をたどるようなことになるまで、市場はまださほど心 配してはいない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.8%安 の1ユーロ=1.1147ドル。今月は1.5%、4月以降は3.9%それぞれ上昇 している。

市場では3カ月前にはユーロが6月末までに1ユーロ=1.06ドルに 下落すると予想されていた。ブルームバーグがまとめたアナリスト60人 余りの調査中央値では現在、年末までに1.05ドルに下げると見込まれて いる。

ギリシャ情勢

ギリシャが国際通貨基金(IMF)への返済を怠った場合にユーロ 圏を離脱しなければならないという規定は存在しないものの、ギリシャ が金融システムを動かし続けるために自国通貨の発行を開始する必要が 生じれば、ユーロ圏残留は難しくなる可能性がある。

ユーロ・ドルの1カ月物インプライド・ボラティリティ(IV、予 想変動率)は13.49%に上げ、これで3営業日連続での上昇となった。

欧州連合(EU)の当局者によれば、ユンケル欧州委員長は29日、 ギリシャのチプラス首相に連絡し、これからでも合意に達する方法の詳 細を説明した。当局者は匿名を条件に語った。

みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨ ーク在勤)は「依然として不明確な点が多くある」とし、「状況が制御 不能になった場合、ユーロはずっと大きく値下がりする。きょうの水準 は月末および四半期末における資金の流れを反映した面が強い」と述べ た。

こうした状況を受け、市場では欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁の動きに注目が集まっている。総裁は2012年、ユーロ防衛のために 「何でもやる」と表明した。

原題:Resilient Euro Posts Quarterly Gain as Greece Clouds Outlook(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin、Andrea Wong.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE